はじめに・ご挨拶
一般財団法人サニックススポーツ振興財団は、福岡県宗像市にある「グローバルアリーナ」という総合文化スポーツ施設において、様々な競技の国際イベントを行っております。
このプロジェクトで挑戦したいこと
毎年ゴールデンウィークに行なう「サニックスワールドラグビーユース交流大会」では、大会期間中に全てのチームが5~6試合行います。選手たちの身体は日に日に疲労が蓄積され、高いパフォーマンスの維持が難しくなります。疲労を1秒でも早く回復させ、より良いパフォーマンスを発揮してもらうためには食事や休養が重要です。
そこで食事の改善やサプリメントを提供、疲労回復設備の設置をして選手をサポートしたいと考えています。
サニックスワールドラグビーユース交流大会について
この大会はラグビーを通した青少年の健全育成、競技力の向上、国際文化交流を目的とし、公益財団法人日本ラグビーフットボール協会と一般財団法人サニックススポーツ振興財団の共催で行われます。
高校生のラグビーの国際大会として2000年から行っており、2019年で20周年を迎えました。毎年世界中からチームが参加し、また国内からは強豪校が世界一を賭けて戦います。
会場となるグローバルアリーナにはグラウンド6面、体育館、武道場、テニスコートなどの競技施設と、宿泊部屋、食堂、レストラン、ショップなどの生活施設が同敷地内に完備されており、最大約1,000人までの宿泊を受け入れることができます。試合も食事も生活も一緒に過ごすことができる、という大きな特徴があります。
これまで約13,000人が参加し、145人が各国の代表選手となり、その他にも多くの選手が世界のトップレベルのリーグで活躍しています。
ラグビーワールドカップ2019日本大会では、この大会を経験した26名の選手が参加しました。
しかし、2020年は新型コロナウィルス感染症の拡大により中止となりました。2021年は新型コロナウイルス感染症の状況と鑑み、国内大会に切り替えて準備を進めてきましたが、開幕直前に緊急事態宣言が各都府県に発令され、2年連続の中止を余儀なくされました。
2年連続、今しかない高校生の目標を奪ってしまった。
今年はなんとか開催したいと様々な対策を取ってきました。まず、観客を入れるために参加者と観客の完全エリア・動線分離、全ての来場者の事前からの健康管理の徹底などの対策を取りました。しかしその時点において、大会を開催することを最優先に考えると、有観客は叶わず無観客に変更。次にできることは本気のプレーと躍動をどこからでも応援してもらえるように全試合ライブ配信をするために設備を整えました。
そんな中、日に日に感染者は増え続け、追い討ちをかけるように緊急事態宣言が各都府県で発令されました。全国的な参加者・観戦者の移動、変異株、感染による若者の重症化や感染拡大防止策に完全なる安全・安心の確証が得られないことから大会開幕4日前に中止という苦渋の決断をしました。新型コロナウイルスはコントロールできないこととはいえ、若者のチャレンジの場を奪ってしまったことは大変残念なことであり、大きな責任があると考えています。
私たちに 今 何ができるのか?
世界中から若い男女のラグビー選手が集結し、言葉が通じない相手とラグビーという競技とそのルールに則り真剣に戦う。そして試合後は互いの健闘を讃え合う。グラウンドを下りれば、グローバルアリーナ内で生活を共にする。
他のどこでもできないこの経験を通して若者に世界を感じてもらいたい。