廃業した豊橋の銭湯「人蔘湯」を復活させたい!

廃業した豊橋の銭湯「人蔘湯」を復活させたい!
愛知県豊橋市にて、2020年9月に惜しまれ閉店した銭湯「人蔘湯」を復活させます。閉店の原因となった釜(ボイラー)の交換をはじめ、設備の修繕や集客力を上げるための改修に多額の資金が必要です。豊橋に、日本に、銭湯文化を残すため、みなさまのご支援をお願いいたします。

はじめに〜自己紹介〜

ご覧いただきありがとうございます。
銭湯継業の専門集団「ゆとなみ社」と申します。

ゆとなみ社は、代表の湊三次郎がサウナの梅湯が廃業する際に継業したのが始まりで、現在では、関西で5軒を経営、東京で1軒のコンサルティングをしています。

銭湯経営を目指すメンバーが集まり、「日本から銭湯を消さない」をモットーに、技術とノウハウを日々積み重ねています。

そしてこの度、愛知県豊橋市の「人蔘湯」を継業することになりました。地元出身スタッフを中心に、女将さんの協力を得ながらプロジェクトを進めています。

人蔘湯について〜廃業から復活までの経緯〜

人蔘湯は昭和25年頃から今の場所で営業されていたそうです。

常連さんたちが和気あいあいと過ごす、賑やかな銭湯でした。お客さん同士で旅行に行くなど、ここでの関係が深まることもあったとか。

郷土誌「曲尺手門 No.4」(昭和57年刊行)より、当時の人蔘湯の様子

そんな人蔘湯にトラブルが訪れたのは2020年8月1日。
営業中に釜(ボイラー)が故障し、臨時休業を経て、悩んだ末に廃業という。

閉店の知らせがゆとなみ社のもとに入り、現場を確認させてもらったところ、事業として現実的な範囲で復活可能だと判断しました。

設備の修繕費は、自社での施工や中古品活用によりコストを削減し、集客のためのノウハウで売上を伸ばすなど、これまで培ってきた様々な工夫とアイディアを投入します。
改装計画

昭和の香りが漂うレトロなデザインを活かしながら、トレンドに合わせた改装を施します。

改装のポイントは大きく3つ。

豊かなまち豊橋
人蔘湯は、豊橋駅から徒歩圏内のまちなかエリアにあります。

市電が走り、商店街や喫茶店が多いレトロなまち。最近ではリノベーションされた新店舗が増え、新しく図書館が移転してくる予定もあります。

周辺には海の幸が豊富で、農業も盛んなので、まちなかでも新鮮で美味しい食材が味わえます。

人蔘湯の入浴と合わせて、そうしたお店やスポットを巡ってもらえるようにしていきたいです。

そんな豊橋で活躍する専門家・クリエイターの方々にも、人蔘湯復活にご協力いただいています。

山田晋平さん 舞台映像作家

京都造形芸術大学卒業。演劇やコンテンポラリーダンスを中心に、様々な舞台芸術の上演内で使用される演出映像の制作が専門。2013年から愛知大学文学部メディア芸術専攻准教授。2020年3月に退職。4月より水上ビルにアトリエ兼住居「冷や水」をオープン。

人蔘湯の改修の様子を映像で記録していただいています。本プロジェクトのPR動画も制作いただきました。

三浦 有喜さん タウンデザイナー/豊橋市職員

公務員として働くかたわら、まちづくりに関わるデザイナーとしても活動。豊橋市政110周年記念ロゴマーク制作、「とよはしアスリート夢応援プロジェクト」ときわ通りフラグ制作など。

人蔘湯のロゴデザインを制作していただきました。

黒野有一郎さん 一級建築士事務所建築クロノ主宰/建築家

愛知県豊橋市生まれ。2004年、水上ビルに事務所を設立。現在、水上ビルの商店街理事長を務めるほか、自治体・行政と連携した「アートによるまちづくり」を展開。

人蔘湯の内装工事にご協力いただきました。
銭湯をとりまく背景

ゆとなみ社がこのような活動をしているのは、日本から銭湯を消さないため。
日本中で銭湯の数は激減しており、ここ20年ほどで、3分の1にもなっています。

地方の銭湯は特に厳しく、豊橋市の銭湯は、人蔘湯を含め、