基礎研究を実施する際は、大学や研究機関などで行うことが多いです。
しかしながら、獣医系大学が全国で18大学しかないことや犬の皮膚に関する研究を行っている研究施設は多くないといったことが犬の皮膚の基礎研究が進みにくい要因になっています。
2.利益に直結しない
基礎研究とは、基本原理を解明しようとしている研究のことで、様々な条件で事象を解析することによって、世の中で活用される応用研究への発展につなげていきます。
しかしながら、基礎研究は直接的な利益を生み出すことができないことや地道な研究を長年積み重ねていく必要があるため、資金の確保が難しいという現状があります。
3.個人活動では助成金がおりにくい
今回、個人の活動として皮膚バリア機能に関する調査を網羅的に実施することを検討しましたが、個人で大規模な研究を行う場合は研究資金調達の問題、人手不足、機器の不足、など様々な問題があります。
さらに、個人では、研究費の助成金枠が少なく、申請がおりにくいといった障壁もあります。
今回、実施予定の基礎研究は、より多くの個体で皮膚の水分量の測定を行いたいと思います。特に犬においては、様々な犬種があるため、犬種別での評価、さらには、年齢、性別、住環境などでの皮膚の状態の変化や皮膚トラブルとの因果関係がないかの関連を調べたいと思います。
この基礎研究を通して、犬の皮膚トラブルを減らすこと、犬のスキンケア文化の発展の一助になればと考えています。
さらにこのクラウドファンディングでの活動が、多くの方に犬の皮膚病やスキンケアに関する理解を深めるきっかけになればという想いがあります。
基礎研究の先に期待できることとして
スキンケアによる皮膚トラブルの緩和のメカニズムが明らかになれば、
皮膚トラブルで苦しむ犬に対してどのようなケアが必要かの手がかりになることやスキンケアの手法を確立することができます。
さらに、スキンケア製品の使用による改善が定量的に評価することができれば、よりよいスキンケア製品の発展につながることができます。
さらには、誤った情報や粗悪な製品をめぐる社会問題の解決につながると確信してます。
まずは多くの犬の皮膚のバリア機能の評価を行い、集積・解析されたデータは2年以内の学会発表を目標と考えてます。
今回、キャンプファイヤーを通じて、様々な犬種/年齢の皮膚バリア機能を測定する研究に必要な機材、活動費のご協力を募らせていただき、将来、皮膚病に苦しむわんちゃん、飼い主さんが少なくなる未来をつくるための研究をさせていただきたく思います。
①様々な犬種/年齢の皮膚バリア機能を測定
基礎研究として、様々な犬種/年齢/性別/住環境のグループのわんちゃんの皮膚バリア機能を測定します。
測定には皮膚の水分量を測定する測定装置が必要となります。こちらの機材の購入もクラウドファンディングの目的の一つとなります。
②イベント・出展ブースでの測定
様々なわんちゃんのイベントにて計測ブースを出店し、協力者を募ります。
過去に行なった犬の皮膚の計測ブースでは、1イベントで80頭超の計測実績があり、イベント出店することで多くの協力者を得られると考えております。
③学会発表
本プロジェクトにて得られた研究結果は、学会発表を通して公開します。
成果をオープンにすることで、スキンケア製品の品質の基準を作り、今後より良い製品の発展に期待したいと思っております。
本プロジェクトで得られた資金は、研究機材の購入費、イベント出店費(協力者の募集)、学会発表準