価格を維持。
ただひたすら、「リーズナブルでおいしいもの」を作り続けているのです。
「どの料理も、シンプルで簡単だから、真似できない店はないはず」
私たちは、いつもそう思っています。
しかしむしろ、シンプルで簡単な料理だからこそ、たやすくそのおいしさを真似できないのが私たちの特徴なのかもしれません。
なぜなら私たちには、「創業100年以上」という歴史があるから。
曽祖父の時代から脈々と受け継がれてきた歴史のなかで、じっくりと味わいが熟成されてきたのです。
70年来大甚本店の顔である『おくどさん』で燗する「賀茂鶴の樽酒」
「大甚本店」に来られたら、多くの方が注文するお酒があります。それは、「賀茂鶴の樽酒」。
広島県東広島市の「酒都西条」にある数多くの酒蔵の中で最も規模が大きい「賀茂鶴酒造」は、オバマ元大統領の来日時、当時の安倍首相と会食した際に銀座のすし店で飲まれたことでも話題になりました。
その賀茂鶴の「超特撰特等特別本醸造」の樽酒を飲めるのは、全国でも当店だけと聞いております。
お店の入り口付近にある燗場には、もう70年近く使い続けている「おくどさん」があり、かまどの中で徳利に入ったその特別なお酒がじっくりと温められています。
『おくどさん』とは、京都などで竈(かまど)そのものを表すもので、南遠州地方ではクドと呼ばれたりもします。
大甚本店では親しみを込めて『おくどさん』と呼んでいますが、この中でとっくりを温めた燗酒はかまどの特性上、温度が均一になることで何とも言えないおいしさになります。
今ではこのおくどさんで燗したものは全国的にもあまり見られなくなったので、その雰囲気も含めておいしいお酒を楽しんでいただければと思います。
「日本酒を飲んだことがない」という若い方が、同じテーブルに居合わせた年配の男性客が美味しそうに飲んでいる様子を見て試しに頼んだところ、あっという間に日本酒のおいしさにはまってしまったということもありますが、こうして新しい発見に出会えるのも、「大きなテーブルで相席が基本」という「大甚本店」ならではの魅力の一つだと思っています。
大甚 本店の歴史
最後に:このプロジェクトへの想い
「大甚本店」は私の曽祖父が始めた店。当初は屋台のスタイルでしたが、昭和29年、戦後復興時に店を建設。
戦争であたり一帯焼け野原となったのですが、街を蘇らせ、みんなを元気にしたいとの思いで祖父母がこの店を建て直したそうです。
「不易流行」
時代とともに、お客様の様子や料理の品数も、114年という歴史のなかで変わりました。
しかしその反面、変えてはいけないものもあると私は思います。
仲間や同僚、先輩と肩を並べて酒を飲む、あるいは、ひとりで静かに料理をつまむ。
そうした日常のひとこまは、今日までもそして明日からも誰にとっても大切なひとときであり、そうした瞬間があるからこそ、また明日からも頑張れるのではないでしょうか。
「大甚本店」はこれまで同様、これからも多くのお客様に、多くのみなさまに愛される店でありたいと思います。
次の100年の為に、、、大甚本店をもっと多くのお客様に知ってもらいたい!と思い今回のクラウドファンディングに挑戦しました。
リターン内容はご支援いただける皆様にとっても喜んでいただける内容になっていると思います。
次の100年は、これまで愛してくださったお客様への恩返しとして、また新しいお客様との出会いの場として、かけがえのない時間を紡いでいきたいと思っています。
アルコール消毒、換気、アクリル板