酒、天穏で有名な板倉酒造の杜氏、小島達也さんが美味しく飲めるように配合しました。
食事や飲酒の前後、就寝前に美味しく飲んでいただくことを前提に、使用する生薬構成や味を研究しました。
しばしば「良薬は口に苦し」といいますが、口当たり良く召し上がっていただける出来になったと自負しております。
オタネニンジンを主役とした「神名火(かんなび)」、生薬をバランス良くブレンドした「火之護(ひのもり)」をお楽しみください。
島根大学医学部発ベンチャー「薬雲」の協力のもと、販売いたします。
薬草酒の設計図
2種類の薬草酒はともに、「補脾(ほひ)」「温裏(おんり)」「理気(りき)」をコンセプトに設計しました。
「補脾」とは胃腸の機能を高めることを指し、補脾作用を持つ処方・生薬は胃もたれや便秘、下痢といった胃腸のトラブルに用いられてきました。
一方、「温裏」とは身体の内側を温めることを指し、温裏作用を持つ処方・生薬は基礎体温を上げ、冷えの改善や抵抗力の向上に用いられてきました。
最後の「理気」とは気を巡らせることを指し、理気作用を持つ処方・生薬は健胃や抗不安等に用いられてきました。
人参酒「神名火」は特に「補脾」に、薬草酒「雪月花」は「温裏」に重点をおいておき、冷たいビールやハイボールを飲む前に、胃腸のウォーミングアップになるような「乾杯酒」をイメージしております。
薬草酒のお召し上がり方
生薬の国産化に向けて
日本において国産100%の生薬はごくわずかであり、そのほとんどが外国産、特に中国産が大部分を占めています。
一方で、近年中国は一部生薬の輸出規制を始めており、日本国内消費用の生薬確保が難しくなりつつあります。
このままでは、近い将来に国内消費を賄うことができなくなってしまうことが予想されています。
オタネニンジンに限らず、生薬原料の国産化は喫緊の課題と言えます。国産化の第一歩として、なんとしても「出雲の人参栽培」を成功させたいと考えております。
プロジェクトメンバー紹介
【協力メンバー】
宮本信宏
島根大学医学部漢方医学臨床教授 島根大学医学部附属病院 外科漢方外来担当
胸部外科医として25年間を過ごし2017年に島根大学医学部附属病院で漢方外来を開設しました。西洋医学でうまくいかないときに漢方が思わぬ効果を発揮することがあります。西洋医学で悪者にされてしまうアルコールですが漢方薬には酒服という飲み方があり、滋養強壮の漢方薬はお酒で飲まれることがあります。今回、お酒を嗜む際にお腹を温めるお酒として出雲漢方酒を作りました。日本の伝統医学である漢方を始めるのきっかけなってくれればと願います。
片岡諒
島根大学医学部医学科 岐阜薬科大学出身 代表宮本の一番弟子
島根大学医学科に編入する前は、岐阜薬科大学にて生薬の研究に携わっていました。生薬学の観点から、薬草酒の設計に携わらせて頂きました。みなさまの健康維持のお手伝いができればと考えております。また、日本の生薬生産地は中国産の安価な生薬に押され衰退し、かつての面影はありません。是非とも生薬栽培を成功させ、島根県ひいては日本における生薬生産の嚆矢としたいと考えております。
小島達也
出雲杜氏・板倉酒造
日本の営みを酒や発酵食で表現する発酵醸造家。日本酒杜氏から何でも造れる醸造家となって天穏と並行してイトナミブルワリーを建設するのが目標。どぶろく、粕取焼酎、ミード製造、薬草酒、クラフトビール製造、一級酒造技能士、日本酒造杜氏認定。
原健人
葡萄園 Fottoria Natura 代