ています。
親が子どもに寄り添って、家庭内でお金の教育をしていくことが大切ですが、けっして優しい事ではありませんし、親の世代でお金の教育を受けたことがある人は圧倒的に少なく、どのように伝えたらよいか模索している人も沢山います。
金銭感覚を養うことや、お金を稼ぐこととは何か。子ども達が自ら価値観を見つけ、自分らしく生きられるように。
親子でお金の教育をするキッカケを増やしたい、身近に体験できる場をもっとつくりたい!そんな思いで、沖縄県の子ども達の金銭教育の普及を目指しています。
沖縄タイムスのくらしの紙面にて、ファイナンシャルプランナーの活動が紹介されました(沖縄タイムス社 提供)
2020年11月に、学童保育の子ども達に起業家体験をしてもらい、企画・開発・販売をする体験型学習を実施しました。
子ども達が企画・開発したものをお店側がつくり、子どもたちが販売をし、その後の収支の計算まで盛り込んだマネー・キャリア教育です。
【ゼロから作る難しさを体験】
子どもたちが企画・開発する商品はお店のジュース。
お店のジュースをどのようにしてヒット商品にできるか考えるのですが、ゼロからアイディアを出して形にしていくためには沢山の課題をクリアしなければいけません。
誰をターゲットにするか、味は何味がいいか、ジュースの色は何色にするか、どこで売る?値段はいくら?など、子どもたちが自らアイディアを出し合って、考えることが盛りだくさんです。
チームワークも必要になりますし、役割分担も大切です。社長はもちろん、企画・広報・製造・営業などそれぞれ役割があり、沢山の人が関わって一つの商品が出来上がります。
ジュースのデザインを描いています
イメージ図
【付加価値を付ける】
『子どもたちのアイディアで作った』という事だけでも、大人からみたらそれだけで十分に付加価値があるのですが、子どもたちは普段飲んでるジュースが120円だったり、130円だったりするので『500円』『800円』でジュースを販売するのは高いという意見がました。(レギュラーサイズ500円・ビッグサイズ800円と価格設定しました)
そこで『どんなジュースだったら500円・800円のお金を出して、買いたいと思う?』ということを考えてもらいました。ディズニーランドに行ったらポップコーンが高い、お祭りの日は値段が高い、など例を挙げて付加価値について考えてもらいました。その結果、候補に挙がったのが『映えるジュース』です。
可愛らしくキラキラしたカラフルな色合いで、飲んだ人に元気を届けたい!子どもたちの愛情が伝わるような、その名も『LOVEジュース』。
ジュースを入れる容器もカップではなく、パックになっています。これなら、普段飲んでるジュースと違った気分を味わうことができ特別感を演出できるのでは、ということになりました。
実際に販売したジュース
【販売を体験】
12/26(土)ジュース販売の日。来店したお客様から注文を頂き、商品の受け渡し。お金を頂き、お釣りも計算して渡します。一人目のお客様が来店したときは、さすがに緊張している様子もありましたが、慣れてくるとスムーズに注文を受けることができ「ありがとうございました!」と大きな声で挨拶ができていました。
見事にジュースは完売し、お店は大繁盛でした。子ども達も楽しかった、またやりたい!という感想もあって、お金を稼ぐ楽しさや働く喜びを感じてもらえたようでした。
当日来店してくれたお客さま お店のテラスで子ども達と貯金箱作りのワークショップ