近江八幡に新たな拠点
2021年春、ヴォーリズ建築『旧パーミリー邸』がCafe&Barに リノベーション!
約2年に及ぶ物件探しからデザイン、設計。。。
築100年という古民家に対する土地+建物+改装工事費を含めた多額の融資の手続きに四苦八苦しながらもやっとの事で稼働する時期がきました!
【地元に気軽に集まれるCafe&Barを、観光客には出会いが生まれる旅の拠点】
こんなスポットになって欲しいと願いを込めヴォーリズ建築再生に挑戦します!
【はじめに ご挨拶】
初めまして、建築デザイナーをしている 田中 涼 です。
昭和59年6月、長男として生まれ、建築専門学校を卒業後、大学へ。
卒業してからは建築に携わる仕事を地元で13年。
※ヴォーリズさんと記念撮影
店舗デザイン、住宅設計を含め100件を超えるプロジェクトを参画。
就職してからは様々な建築物を見たいという思いの中、世界遺産巡りなど20の国を訪れました
将来は独立したいという思いの中、数年前から土地を探しておりました。
そんな中、漸く隣町である近江八幡市で憧れのヴォーリズ建築であるパーリミー邸と巡合い、2019年冬に土地の契約をさせて頂きました。
皆さんはヴォーリズ建築をご存知でしょうか?
ヴォーリズって?
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(William Merrell Vories)
1880年、アメリカ合衆国に生まれ、24歳で滋賀県立商業学校の英語教師として来日。
その後、近江八幡に定住し、日本の気候風土や生活に合わせた機能的かつ豊かなデザインと人が和む空間を有した建築を多く生み出した。
代表建築物としては、アニメ「けいおん」の私立桜が丘女子高等学校のモデルとなった滋賀県の旧豊郷小学校や、兵庫県の関西学院大学 西宮上ケ原キャンパス等があり、手がけた建築物は住宅から学校、教会、デパートメントやホテル、オフィスまで幅広く、その数は戦前だけで1500件を数えました。
建築家でありながら、キリスト教の伝道や社会事業を展開し、ヴォーリズ合名会社(のちの近江兄弟社)を創立。メンソレータム(現メンターム)を広く日本に普及させた実業家でもあり、1941年に日本国籍を取得し、1958年に近江八幡市名誉市民第1号に選ばれました。
来日から 100 年以上が経過し、ヴォーリズ建築は高い評価を得ている一方で、多くの建物 が修復・補修の時期となっていることから、所有者は取り壊しの問題に直面 していることも事実です。
近江八幡には学校や教会、公共建築など身近な近代建築であるからこそ、市民にとってヴォーリズ建築への愛着は深く、関心もとても高いといえます。まさに地域遺産ともいえるヴォーリズ建築のこれからの方向性が求められているところです。
そこで、ヴォーリズ建築に親しむ人々や観光客が相互に交流をはかり、課題を共有することによってヴォーリズ建築の文化的価値への理解を深めることが後世に継承する事に繫がるのではないでしょうか。。。
【近江八幡ってこんなところ】
SNSなどで情報が広がり、訪日客が大阪・京都などから近江八幡市にも次第に足を延ばすようになってきており歴史的観光地「八幡山城 八幡堀」は『暴れん坊将軍』、『鬼平犯科帳』、『るろうに剣心』などのロケ地としても有名です。
他には3年連続の滋賀県観光地トップである「ラ コリーナ近江八幡」は駅から遠くアクセスが不便な場所にありながら、年間300万人もの人が訪れます。
300万人といえば、ハウステンボス並みの来場