【国分寺・シェアハウス】空き家を活用して、家と仕事に困っている方々を支援したい!

【国分寺・シェアハウス】空き家を活用して、家と仕事に困っている方々を支援したい!
こんにちは!Renovate Japanは、昨年10月から始動した、空き家をシェアハウスへ改修するソーシャルビジネスです。特に、改修の過程で、家と仕事に困っている方を一定期間雇い、住み込みでお手伝いしてもらいます。そしてその時間と空間をうまく使って、セーフティネットや次の就労に繋がる支援をします。

 日本では、空き家という資産余りの問題が深刻化しつつも、ホームレスやネットカフェ難民など、住居にまつわる課題を抱えた人々が未だ多く取り残されている現状があります。しかし、空き家の所有者がそうした生活困窮者に物件を引き渡すことは、所有者の善意頼みとなってしまい困難です。そこで私たちは、空き家に付加価値をつける過程に生活困窮者をうまく巻き込み、ソーシャルビジネスとして継続性のある事業ができないかと考え、創業にいたりました。

 ここでの付加価値とは具体的には、空き家の整理・改修を想定しております。その整理・改修の期間をバイト付きシェルターとして開き、生活困窮者を受け入れます。そして、そこで生まれた時間と空間をうまく使って、受け入れた方を適切なセーフティネットへ繋げたり、次の仕事に就く支援をしたりします。整理・改修後の空き家は、当社がシェアハウスとして運営し、整理・改修にかかった費用の資金回収を図る予定です。

 皆さんは「貧困の罠」という言葉をご存知ですか?これは一般的に、貧困であることが理由で貧困から抜け出せないという悪循環のことを指します。

 この循環には様々な経路がありますが、例えば教育の場合、貧しくて教育を受けられないと、良い仕事にも就けず、貧しさから抜け出せません。他にも、金融市場における信用や、保険市場におけるリスク評価という経路を通じた循環もあると言われています。

 家も大事です。家がないと安定した仕事に就きにくくなりますが、仕事がないと家を確保しにくくなります。これも貧困の罠の一つです。

 この罠を内側から当事者が打破することは難しく、したがって外側からの支援が重要になると言われています。私たちのソーシャルビジネスでは、その支援の一環として、家と仕事を一時的に同時に確保し、次のステップまでの踏み台を作ることで、こうした構造的な貧困の問題に取り組みます。

 社会には様々な理由から「生きづらさ」を抱えている人々がいます。

 人の「生きづらさ」の多くは一見、それぞれの個人的な事情に起因していて、自己責任の問題のように思えるかもしれません。しかし、より俯瞰的に考えてみると、個人ではなく社会の側に、構造的な問題がある場合も少なくはありません。

 私たちRenovate Japanは、そのような社会が抱える「生きづらさ」の問題を構造的に捉え、それらの解決に貢献する仕組みを循環するビジネスとして創ることで、「誰もが生きやすい社会」を目指しています。特にまず、世の中に余っていると言われているものを、足りないとされているところへ適切に届けることで、社会における経済的な機会の巡り合わせが、より効率的かつ公平になるよう取り組みます。

 創業者である甲斐は小1の時に父を亡くし、母と社会のセーフティネットに支えられながら育ちました。また、母の仕事の都合で小4~中1をカナダのバンクーバー付近で過ごし、当時から二国の異なる言語・文化の狭間で生きづらさを感じることが良くありました。

 自らを社会不適合者だと感じながら、そんな自分でも就職先を選べるようにならなければと思い、一橋大学へと進学。しかし、そこでの授業で貧困を含む様々な社会問題に触れ、人生が変わりました――その当事者らと自分は生まれた環境が違うに過ぎず、自分は努力できる環境があったからこそ大学進学まで実現していたことに気付いたのです。

 そして、そうした外的な環境や、社会的な構造の欠陥により起きてしまう貧困や生きづらさに強い問題意識を抱き、以降の学生生活ではインドの教育系NGOで活動を