目次
1.プロジェクト概要
2.私たちがすること
▷WHAT-写真展とオンラインイベントを開催したいー
▷WHY-葛尾村のことを伝え、一緒に考える仲間を作りたいー
▷HOW-実施スケジュールなどー
3.私たちの想い
4.資金の使い道
1.プロジェクト概要
「”復興”とは何か?」を一緒に考えることで、葛尾村の復興、そして災害に強い社会を一緒に創っていく仲間を増やしたい!
はじめまして!広島大学ボランティア団体 「アイリス」です。私たちアイリスは、広島で災害復興支援や防災に関するボランティア活動を行っています。
定期ミーティングの様子
私たちは活動を続ける中で「”復興”とは何か」という問いを抱えるようになりました。
復興って住人の数が増えること?「被災地」の経済が盛り上がること?心の復興ってどんな状態?
広島に大きな被害をもたらした西日本豪雨災害は復旧復興期に入っていますが、広島にとっての”復興”って何なのでしょうか?
いち早い復興を目指すために、そして、もっとみんなで災害について考えるために、この問いから逃げてはいけないと感じていました。そんな時、福島県・葛尾村(かつらおむら)で活動する機会を頂きました。
今回のプロジェクトでは葛尾村の復興、そしてその先にある災害に強い社会創りを目指すために、「”復興”とは何か?」という問いを、災害支援をしている人たちだけでなく、災害にあまり触れたことのない人たちにも投げかけ、みんなで”復興”について考える機会を作っていきます。
大好きな葛尾村、そして防災・減災への想い…想いは人一倍ですが、それを形にするには、私たちだけの力では足りず、支援者の皆様のお力添えが不可欠です。
大切な第一歩目を、私たちと一緒に踏み出してくれませんか?
応援よろしくお願いいたします!
2.私たちがすること
▷WHAT-写真展とオンラインイベントを開催したいー
私たちは写真展とオンラインイベントを開催して、葛尾村の「今」を伝
え、”復興”について考えるきっかけを作っていきます!
先行開催した写真展の様子(中国新聞本社ビル)
「復興とは何か」を考えるオンライントークイベント(2月20日開催)
葛尾村は、福島第一原発30キロ圏内に位置し、現在約400人の方々が住む村です。
震災前から進行していた過疎高齢化の課題が、原発事故による全村避難を機に大きくなり、現在高齢化率は約58%に上ります。
▷WHY-葛尾村のことを伝え、一緒に考える仲間を作りたいー
大好きな葛尾村を、一緒に応援してくれる人を増やし、葛尾村の方々が目指す未来を一緒に創っていきたい。そして、葛尾村の未来を一緒に考え、震災からの”復興”について考える仲間を増やすことで、災害により強い社会を創りたい。
▶葛尾村の過去と今
2011年、福島第一原発の事故が起こり、原発20キロ圏内の地域に避難指示が出されました。しかし、葛尾村は30キロ圏の地域のため避難指示はなく、村の方々は不安と恐怖のなか数日間を過ごしていました。
発災から3日後の3月15日、国からの避難指示が出ない中、松本元村長は全村民の避難を決めました。家畜も農地も家もそのままにし、避難先が見つかっていない状態でも、命を優先して村から避難。松本元村長からは「不安もあった」とお聞きしました。
しばらくして国から葛尾村に対して、避難指示が発令されました。そして5年後の2016年、一部地域を残して避難指示が解除され、帰村が始まりました。今、放射性廃棄物が農地に残る村で、震災前の約3割の人数の方が暮らしています。
農地に残る汚染土壌(2019年撮影)
葛尾村の方とアイリスメンバー
▶葛尾村の方々から聞いた声
2019年、村の方々への聞取り調査の中で、私たちは色んな声を聞きました。
この他、補助金で施設運営している部分があって、補助金が途切れてしまった時にどうするのかな…?と感じたり、「世代間で復興に対する考えに違いがあると感じているけど、そのモヤモヤを若い人に話せていな
い」という声をお聞きしたりもしました。
聞きとりの様子
これらの声を聞いて、私たちなりに葛尾村の”復興”を考え、現時点で一つの仮説を立てました。
ステップ3の”アクション”を「届ける」「発信する」「買う」を例にご説明します。
届ける…このプロジェクトで感じた想いやメッセージを葛尾村に届ける
→その結果、村の方々の取組みを、より一層後押しできる
発信する…このプロジェクトを通して知ったことを友人・知人と話したり、SNSで伝える
→その結果、葛尾村の”応援者”をもっと増やすことにつながる
買う…葛尾村の特産品を買って食べる
→その結果、村の生産者さんの応援になる
今回の写真展・オンラインイベントはステップ2「私たちが葛尾村で知ったことを他者に伝える」の部分に当たります。プロジェクト全体を通して、ステップ3まで達成することを目指しています!
▶葛尾村との出会い
私たちアイリスは広島で災害支援活動をする中で、仮設住宅で話を聞いたり、1年後の「被災地」を見たりしてきました。そして「そもそも“復興”とは何なのか?」という問いをもつようになりました。
避難所で話を聞くアイリスメンバー
この問いをもったことをきっかけに、災害支援の先にある “復興” とは何かを考えるために、アイリスとして、東日本大震災の被災地域の「今」に向き合いたいと思うようになりました。
そして2019年に、福島県の復興事業「大学生の力を活用した集落復興支援事業」を通して、葛尾村に出会いました。
アイリスメンバーと葛尾村の方
これは全国の大学生と福島の集落をつなげ、集落の復興を目指すものです。
東日本大震災から8年経った、2019年当時の復興状態を知り、”復興”について考えたいというアイリスの想いと、大学生に村の現実を発信してほしいという葛尾村の想いが合致し、事業を一緒にさせて頂くことになり、今に至ります。
▷HOW-実施スケジュールなど ー
開催スケジュールはこちらです。
※一部開催を終えたものがありますが、こちらについては使用料などの支払いを待ってもらっていたり、立て替えてもらっていたりする状態です。
▶なぜ写真展なのか
私たちが見たものを、よりリアルに、より多くの人に伝えたい!
写真展で展示する写真は、写真家汰木志保さんにオンラインで撮って頂きました。
今回、写真展という手段を選んだのには2つの理由があります。
①私たちが見たものをよりリアルに伝えたい!
実際に葛尾村に行って、話して、たくさんのことを感じました。それを伝えるには言葉では足らず、視覚的に訴える必要があります。写真はその部分を叶えてくれる手段でした。
②より多くの方に関心を持っていただきたい!
議論したり、本を読んだり、映像を見たりするのと比較して、写真を見ることは参加しやすく、多くの方に関心を持っていただける手段だと考えました。
写真展では、お越し頂いた方々に「”復興”って何だろう?」という問いかけをしていきます。そして、写真を見て感じた想いを表現してもらい、葛尾村に届けます。
大学の規定 (コロナ対策) に従い、アイリスメンバーは会場にはいない予定です。会場施設の皆様のご協力の元、開催します。
▶なぜオンラインイベントなのか。
「”復興”とは何か?」皆さんともっと深く考えたい!
こちらは2月20日に実施したオンラインイベント参加者の声です。
写真展と比較して参加ハードルは上がりますが、より深く考えていくためには、少ない人数でもじっくり話すことが必要です。そうすることがこの方のような想いの変化を生むと考えています。
写真展を見て感じたことを共有し、より考えを深めていく。そのためにオンラインイベントを開催しました。4月以降も定期的にオンラインイベントは開催していきます。日程等未定ですが、興味のある方はご参加頂けると嬉しいです!
3.私たちの想い
▶アイリスについて
2018年夏、西日本豪雨災害が起こってすぐ、身近な地域の壮絶な映像にいても
たってもいられなくなった有志の大学生数人で、ボランティアを開始したのが私たちのはじまりです。
発災当初は、呉市安浦町の「災害ボランティアセンター」の立ち上げにご一緒にさせて頂いたり、他団体と協力して大学生ボランティアの募集をしたりしていました。
1か月で延べ200人以上の学生ボランティアが参加
その後、復旧ボランティアを継続して行いながら、徐々に復興支援の活動を展開していきました。ちょうどこのころ、緊急期に何百人も集まっていたボランティアが減っていき、復旧作業が失速していることを目の当たりにした私たちは、「継続的に関わることが復興につながる」という思いをもちました。これをきっかけとして、緊急期に集まった有志の大学生たちで「アイリス」を設立しました。
設立後は、災害への関心を高めるための活動や地域の防災活動なども開始しました。
写真家汰木志保さん主催「ボラ写展in広島」運営に参加(2019)
そして、葛尾村の方々との事業が2019年に始まりました。
葛尾村の方々は突然来た私たちを、本当の孫のように笑顔で優しく迎えてくれました。今や私たちにとって葛尾村は第二の故郷になり、村の方々の存在が私たちを突き動かしています。
サプライズで横断幕を作って活動報告会に来てくれた葛尾村の方々
私たちは今回のクラウドファンディングを、資金のお力添えだけでなく、「”復興”とは何か」を共に考える仲間を募る挑戦だとも考えています!私たちだけでは、多くの人を巻き込むムーブメントを起こすのは難しいです。多くの企業の方、団体の方、メディアの方、そして様々な経験や価値観を持つ皆さんの声と想いが必要です。
今、このページを読んでくれている皆さんのような仲間を増やしていきたと思っています。ぜひ皆さんのお力添えをお願いできれば幸いです。
▶代表メッセージ
代表:広島大学3年 原ゆうみ 『一人の人間として災害に向き合いたい。』
西日本豪雨災害の時、私は広島で一人暮らしをしていました。出身は鹿
児島なのでこれまで大きな災害を経験したこともなく、雨とは思えない轟音に一人震えていました。
一夜明けて更に衝撃を受けました。聞いたことのある広島の地名とともに流れる壮絶な映像。Twitterで流れてくる助けを求める声。被害の少なかった大学周辺との差に驚き、なにかしなくてはならないという衝動にかられました。
初めての災害ボランティア。自転車で現地に行き、手伝いに行ったのに熱中症で倒れるという絶対してはならない失敗も経験しながら、被災地に通う日々を過ごし、私のなかで一つの変化がありました。
一人の人間として生きていく上で災害に向き合っていきたい。
私には別に将来の夢がありますが、私個人としてではなく日本で暮らす一人の人間として、災害を無視して生きていくことはできないと感じました。地震大国であり、環境問題がこれだけ進行してしまった今、地震も水害も、いつどこで何が起こるか分からない、だからみんなで一緒に乗り越えたいと思ったのです。
東日本大震災当時、小学6年生だった私は、津波の映像に衝撃を受けたもののどこか他人事で何も行動できませんでした。
それでも今、こうして大好きな葛尾村の皆さんと一緒に、”復興”というテーマに向き合っています。
葛尾村と広島はとても離れています。頻繁に会うことはできないし、普段はビデオ通話をすることくらいしかできません。しかし一昨年葛尾村に初めて行った時、村の皆さんが暖かく迎えてくれた経験や聞かせてくれた話が私をずっと突き動かしてくれています。
「被災地」葛尾村ではなく、「かわいそう」だからとかでもなく、ただ大好きな葛尾村をみんなに知ってほしい。「被災者」とか「ボランティア」とかではなく、人と人として向き合い、関わっていきたい。そんな仲間を増やしていきたいし、継続して活動していきたい。
これがプロジェクトにかけた私の想いです。
まだリリースしたわけでもないですが、ここまでにも多くの方に相談させていただき、アドバイスをしていただきました。ま
ずはここで心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございます。
そして今後もよろしくお願いします。
▶メンバー紹介
アイリスのメンバーは、災害や地域づくりに関心を持つ広島大学の学生たちです。みんなの葛尾村への想いをぜひお聞きください。
4.資金の使いみち
本プロジェクトは、All or Nothing方式で行います!
※目標金額を達成した場合のみ支援金を受け取れる方式。
写真展開催費用:11万
サイト内画像/ポスター等作成費:2万円
3月12日オンラインイベント開催費:1万円
特産品代:12万円
その他人件費:1万円
送料:5万円
キャンプファイヤー手数料:3万
また、35万円を達成後ストレッチゴールとして60万円を設定します。追加分の25万円を使って、ご協力頂いている方々へのお礼や、もっと多くのイベントや写真展の開催を目指します!
▶リターン紹介
凍み餅…葛尾村の冬の気候を利用して作られた伝統の保存食。
アイリスメンバーイチオシの特産品です!
ハーブ鶏…葛尾村でハーブを与えて飼育している若鶏。
ボリューム満点のお肉を堪能してください!
えごま油…無農薬・無化学肥料で栽培されたエゴマ(じゅうねん)を丁寧に搾った逸品。
ひとめぼれ…葛尾村産の美味しいひとめぼれ。2キロからご用意しています。
この他、葛尾プチせん、ジンギスカンなどをご用意しています。
写真展開催キット…アイリスが写真展で使用している写真のパネルセット。お好きなところで写真展を開催できるレンタルキットです。※10枚~15枚(ワイド8つ切り~A3サイズ)。ご注文後、メールにて量や内容を支援者様のご希望をお聞きしながら、ご相談させて頂きます。
お問い合わせ
広島大学ボランティア団体アイリス
メールアドレス:iris.hiroshima.0707@gmail.com
Twitter:https://twitter.com/irishiroshima
Facebook:https:/
/www.facebook.com/irishiroshima2018
代表 広島大学総合科学部3年 原ゆうみ