命を守る消防ホースバンド『ゴムぱっち』で迅速な初期消火 災害に強いまちづくりへ 

命を守る消防ホースバンド『ゴムぱっち』で迅速な初期消火 災害に強いまちづくりへ 
消火活動に欠かせない消防ホースは、通常は二重の巻状態で保管されています。持ち運び等の際には、ホース先端の二つの金具がグラついて負傷したり、また、ホースの巻が崩れてバラバラになり素早く伸ばせず、慌ててしまう原因にもなります。機能的なデザインとコンパクトな形状で迅速なホース延長を可能とし命を守ります。


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命を守る消防ホースバンド『ゴムぱっち』で迅速な初期消火 災害に強いまちづくりへ
3 ~ 4 分
Fire hose rubber band
ゴムぱっち

 消防ホースバンド『ゴムぱっち』は、慶応義塾大学理工学部学生の協力を得て、様々な問題点や課題を解決し考案されたホースバンドです。火災現場活動などでホース搬送をスムーズに行い、素早いホース延長を可能にいたします。

これまで、 消防活動用として 平成26年(2014 年)2月から販売され全国150以上の消防署や消防団、企業の自衛消防隊などで、6000本以上を使用していただいています。
新たなコミット 地域の安全を支える

写真は、万が一火災が発生した場合に、住民の皆さんの協力によって被害を最小限にとどめるために、地域の町内会等に設置されている「ホース収納箱」(消火栓用消防用具格納箱)の一般的な様子です。初期消火活動用として、二重に巻かれた消防ホース等を備えています。火災発生直後の火元の小さいうちに、初期消火することに成功すれば被害を最小限に留めることが可能となります。
誰もが迅速に活動できる備え

上の写真のように消防ホースは、転がって直ぐに伸びるように、二重に巻かれた状態で保管されています。しかし、このままの状態では、ホースを取り出す時や搬送する際に、ホース先端の二つの金具がばらついたり、ホースの巻が崩れてバラバラになってしまいます。いざ火災が起きてしまった時に、慌ててしまう原因となり、ホース搬送などに戸惑い素早く伸ばすことが出来ません。人の命に係わる災害現場では、1分1秒の時間がとても大切です。

消防ホースに『ゴムぱっち』を取り付けることでコンパクトになり、素早い取り出しやスムーズな搬送が行え、様々な問題を最小限に留めることが出来ます。

ご支援ご協力のお願い

人の命は、物や法律が守る前に防災に対する一人ひとりの意識がとても大切だと感じます。なぜなら、その気持ちからすべてが始まるからです。温かい思いやりや命を救いたいという熱意が、人の心を動かす原動力となって命を守る法律や物などが出来るのではないかと思います。 一人でも多くの命を救うために、町内会や各自治会の皆様、そして一人でも多くの地域の方々にご理解を得てご支援をいただくことが出来れば嬉しく思います。
これまでの経緯

消防ホースバンド「ゴムぱっち」は、誰もが気軽に使えるシンプルで機能的なデザインを目指し、数々の試作を重ねました。試作当初は、知合いの中国の業者に図面を送り製造して頂いたり、材質を天然ゴム等で作ったりしましたが、天然素材の単価や伸縮の状況や強度、耐用年性や耐屈曲性など問題が残りました。数年間こうした試行錯誤を重ね、日本のいくつかのゴム製造工場において試作を作成しましたが、最終的に、埼玉県にあるゴム製作所において熟練あるゴム職人さんに『金型による』手作りでの形成製造を引き受けて頂きました。そして、更に試みと失敗を繰り返した結果、より価格を抑えたシンプルでベストなサンプルを完成することが出来ました。
現場でのサンプル検証

次に、消防ホース結束バンド「ゴムぱっち」の紹介と様々な現場条件下におけるサンプルの検証をお願いするために、北海道から九州まで全国約120の消防機関等を車で移動し、依頼の営業を行いました。寝る間も惜しんで、ひたすら一つでも多くの機関を訪問できるように時間を大切に移動を続けました。(北海道では当時10月にも関わらず雪が積もりだし走行に苦労しました。鹿児島では、偶然にも桜