という思いである計画をスタートさせました。
黒壁スクエアの街並み
変わらない装いと変わりゆく歴史の中で
「文化をデザインする」黒壁の新章がはじまります
昨年の秋より、老朽化した黒壁ガラス館の耐震補強を含む長寿命化と修繕を目的とした工事を行ってきましたが、数ヶ月の工事期間を経てリニューアルオープンを迎える運びとなりました。120年の時を刻み、長浜における歴史的建造物とガラス文化の拠点となった黒壁ガラス館で、このリニューアルオープンを皆さまとともに街に活気を灯すものとして迎えたいと思います。大切なものは、これまで私たちが大切に育み、培ってきた「ガラス文化」。静まり返った街を前に、思案の末、ガラスと音楽の融合はできないものだろうか。実は以前よりこのアイデアは、予算の都合もあり、実現が不可能なものとしてあきらめていたものでした。しかし、一層美しくなった黒壁ガラス館からいまこそ音楽の響きで活気を取り戻したい!スタッフ一同が頷いた瞬間でした。
ただし、このガラス製の楽器は、ガラス製品の長年の取引先でもあるHARIO株式会社が所有しており、世界的にも大変貴重なものですが、依頼交渉を進めると音楽会の開催にあたっては演奏者の派遣も含め前向きにご協力いただける運びとなりました。これでいよいよ音楽を通じてガラス文化をデザインし、またとないこの機会に多くの人の心に忘れられない時間を届けることができるかもしれません。
世界初のガラス製バイオリン(以下、HARIO株式会社資料より)
HARIO株式会社が、最高のガラス工芸技術を注ぎ、世界で初めてガラス製バイオリン「玻璃王(はりお)バイオリン」を完成させました。
この「玻璃王バイオリン」の開発はバイオリニスト・川井郁子氏とHARIO株式会社との間で構想が生まれ、HARIO株式会社古河工場(茨城県)にて実際の製作に取り掛かったのです。
「玻璃王バイオリン」は重さ約1380g(木製バイオリンは約800g)で、試作段階で20本成形し、最終的に完成したのは2本でした。 1本は川井郁子さんが演奏活動に活用、もう1本はHARIO本社にて保管されています。
実際の音色は、共鳴板の違いのために木製バイオリンの音色とは異なり、音の高低によって、独特の響きと味わいがあります。
素材:耐熱ガラス(硼珪酸ガラス)製
重量:約1.38kg(木製の場合0.8kg)
発表:2003年12月9日
製造工程
1.構想
ガラスの楽器作りの一番最初のバイオリンは手探りの状態で始まりました。
木製のバイオリンを分解し、制作方法の検討を行いました。
2.成形
バイオリンの形をした型に溶けたガラスを入れ、息を吹き込み成形します。成形した肉厚が一定にならなければならないので、培った経験を頼りに勘で吹き込む息の量を調節します。
3.加工
出来たボディーをよりバイオリンに近づけるための加工です。音を響かせる穴を開けている様子です。
4.装飾・完成
いよいよバイオリンらしくなったガラスのボディにグラビール(彫刻)の装飾をし、グラスアートペインティングを施します。
弦を張り、世界初のガラスのバイオリンが誕生しました。
世界初のガラス製チェロ
「ガラスのバイオリン」に引き続き、技術と芸術のコラボレーションをテーマに、新たな可能性を追求し、HARIO株式会社の持つ最高の技術を注入して、世界で初めての「ガラスのチェロ」を完成させました。
「ガラスのチェロ」の基本工程はバイオリンと同じですが、大きさが比べ物にならないため、製作段階で大変な苦労がありました。 まず40体余りを成型し、試行錯誤を重ね、ようやく1体の完成に至りました。
耐熱ガラス(硼珪酸ガラス)製
重量約11kg(木製の場合3kg)
発表 2004年12月14日
製造工程
熟練のガラス職人がボディの成形に挑みました。
1.成形
チェロの形をした型に溶けたガラスを入れ、息を吹き込み成形します。成形した肉厚が一定にならなければならないので、培った経験を頼りに勘で吹き込む息の量を調節します。成功したチェロのボディーは40体でした。
2.加工
出来たボディーをよりチェロに近づけるための加工をします。余分なガラスをカットし、音を響かせる穴を開けます。 この段階で加工が上手くいったのは40体中わずか10体でした。
3.完成
最終的にたった1体のチェロが出来上がり、様々な場所で展示・演奏が可能となりました。
ガラスの街「黒壁スクエア」で、希少なガラス楽器による音楽会を成功させたい!
このような希少な楽器を使用した音楽会を見られることはそう多くはありません。黒壁ガラス館の建物との饗宴もまたとない機会となることでしょう。
リニューアルした黒壁ガラス館の装いとともに、優雅な雰囲気でガラス楽器の音楽会を楽しんでいただきたい。そして、皆様とともにコロナの危機を克服し、長浜や滋賀、関西の活気を取り戻すことに貢献したい!そのスタートとしての黒壁ガラス館リニューアルオープンでありたいと考えています。
ぜひ、この思いにご賛同いただき、長浜と黒壁スクエアの新たな船出にご声援を宜しくおねがいします!
ガラスの音楽会
開催日時:2021年3月26日(金)1回目は14時〜 2回目は18時半〜
場所:黒壁ガラス館
演奏楽器:ガラスのバイオリン、ガラスのチェロ、電子ピアノ
協力企業:HARIO株式会社
資金の使い道
ガラスの楽器レンタル、運搬費、演奏者手配、交通費、映像配信手配、リターンとしての商品代金、これからの黒壁スクエアの情報発信による地域活性化の推進、等に大切に使わせていただきます。
リターンの発送等に関する諸注意
プロジェクト終了後、一週間以内に音楽会のご案内等のリターンを書面にてお送りします。
音楽会は新型コロナウイルスの感染症対策を十分に取った上で実施させていただきます。
(1)黒壁ガラス館でガラスの音楽会鑑賞とびわこレストランROKUでのディナー
金額:30,000円(限定30名様)
メインのリターン:
黒壁ガラス館にてガラスの音楽会鑑賞
3月26日(金)18時半〜19時半
びわこレストランROKUにて特別ディナー
同19時40分〜
その他のリターン:
・後日配信による、ガラスの音楽会編集動画の鑑賞
・株式会社黒壁直営館で利用可能な商品券5千円分(指定のECサイトでも利用可)
・黒壁体験教室の受講券
(2)黒壁ガラス館でガラスの音楽会鑑賞とびわこレストランROKUでのモンブランセット
金額:20,000円(限定30名様)
メインのリターン:
黒壁ガラス館にてガラスの音楽会鑑賞
3月26日(金)14時〜15時
びわこレストランROKUにてモンブランセット(ケーキ+ドリンク)
同15時10分〜
その他のリターン:
・後日配信による、ガラスの音楽会編集動画の鑑賞
・株式会社黒壁直営館で利用可能な商品券5千円分(指定のECサイトでも利用可)
・黒壁体験教室の受講券
(3)ガラスの音楽会のライブ配信の視聴
金額:10,000円
メインのリターン
ガラスの音楽会のライブ配