映画は完成したけれど上映ができません。「頼もしい助っ人」を募集します。

い旗を挙げた。黄色は「幸せの黄色いリボン」「幸せの黄色いハンカチ」風水では金運を意味する。黄色は幸せと仲がいい。ぼくたちは旅の成功を願って、「黄色」を旅のテーマ・カラーにした。そして、ぼくたちは「歌」を歌った。福島県富岡町。津波の高さが最も高かった場所。21.1m。とんでもない高さ。クレーン車でその高さまで黄色い旗を挙げた。その様子をドローンで撮影した。

□ぼくたちは音楽制作者だ。旅の中で全身全霊で音楽をやった。偉大な先人たちの楽曲に加え、ぼくたちのオリジナル曲を演奏した。制作が年を超えてしまい、新型コロナウイルスとの共存が難しかった。映画では#チョコレート#地震#新型コロナウイルスという3つの津波が描かれている。ほんとうに偶然にこうなった。

□ぼくの頭の中でチョコレートが溶け始めたのが1999年頃。21世紀のサラリーマンは「気楽な稼業」ではない。常にリストラの恐怖に晒されながら戦い続けなければならない。クリエーターだったぼくは成果評価と戦力外通告という強烈なストレスを浴び続けた。きっと溶けたチョコレートの中を必死に泳いでいたのだろう。その泳ぐ風景が大きな写真作品になる。2004年キヤノン写真新世紀優秀賞「チョコレート・ドリームス」。このチョコレートの世界をぼくは今も探求し続けている。

「何故、チョコレートは溶けたのだろうか?」

□このドキュメンタリー・ムービーを作り終えて「インターネットでその場所に行った気になってはならない。その場所に行かなければ確かめられない事がある。そして、絶対に忘れてはいけない記憶がある。」と思った。それは21.1mの高さを目にした時、ぼくたちの想像力が全く役に立たなかったからだ。ぼくたちは無力だ。
■ピクニックで歌った「歌」

♪「TRAIN-TRAIN」作詞・作曲/真島昌利
♪「夢をあきらめないで」作詞・作曲/岡村孝子
♪「ハナミズキ」作詞/一青窈 作曲/マシコタツロウ
♪「幸せの黄色いリボン」作詞/アーウィン・レヴィン 作曲/ L・ラッセル・ブラウン
♪「上を向いて歩こう」作詞/永六輔 作曲/中村八大
♪「21世紀の上を向いて歩こう」作詞/ Romancing Gigatechs 作曲/ Ryo
♪「21世紀の記憶喪失」作詞/ Romancing Gigatechs 作曲/ Ryo

■今、知って欲しいこと。

□今年3月11日で東日本大震災から10年が経ちます。現在、東北の海岸エリアはどうなっているのかご存知ですか?福島県富岡町。2020.6現在、ここでは巨大防潮堤の工事の真っ最中です。復興事業は全く終わっていません。これからも数年以上続くと思われます。2020年6月に撮影した作品「Train-Train」を添付します。クラリネットを演奏する添石紗静の後で黄色い重機が作業しています。映画には入ってない映像ですが映画のコンセプトが描かれています。

ぼくたち人間は大切なことをすぐに忘れてしまう。だから、忘れないために歌を歌わなければならない。
■富岡町文化交流センター門馬課長とのお話。

□「Picnic」が一通り完成し、まずはじめに福島県富岡町文化交流センターへ向かいました。当初からこの場所で必ず上映したいと考えていました。担当責任者の門馬課長と数名の関係者の方に映画の概要を説明し、短く編集した映画を観ていただきました。はじめはピリピリした空気の中でお話が始まりました。

□「この富岡町で何名の方が亡くなったか知っていますか?」課長からの厳しい質問にぼくはうまく答えられませんでした。津波の一番高かった場所