アルバイトもすぐに休業になってしまいました。
しかし、絶望している暇もなく、
「とにかく何か自分たちができることをやらなくちゃ」と話し合い、始めたのがYouTubeでの動画配信です。
YouTubeチャンネル「山好き移住者の日記byもじゃまる」を立ち上げ、
登山道具の紹介や、使い方の解説、山での歩き方といった会社員時代の経験を活かした動画を作り、未来のお客様を想像して、登山初心者の方や登山に興味がある方に向けての発信を始めました。
これまで動画制作は全く経験がありませんでしたので、要領がまるで分からず、10分ほどの動画を撮影するのに半日かかり、編集にも1日かかり、お互いにいっぱいいっぱいで、喧嘩になりかけた事もありました。
初めは親族や友人だけが見てくれていたのが、毎日配信を続けることで、少しずつほかの方も見てくれるようになり、今では沢山のコメントやメッセージをいただけるようになりました。
動画やSNSを通じたコミュニケーションのなかでも、登山に関してわからないこと、不安な気持ちを持っている方が多くいることを再認識しました。
また、伊豆での登山の様子を動画にしたところ、伊豆周辺にお住まいの方や、静岡県近郊にお住まいの方から「こんな場所が伊豆にあるなんて知らなかった」と予想していなかった嬉しい反応もあり、ますます伊豆で山の情報発信をすることに意義を感じるようになりました。
伊豆で登山をするという文化は、まだまだ未発達で、山梨や長野に比べれば現状の登山者数もまだまだ多くはありません。その原因としては、登山の情報が少ないことと、登山の相談ができる場所がないことが挙げられます。伊豆の歩きやすい低山で登山を始める人が増えてほしい、伊豆の山々の魅力を伝えていきたいという思いから、アウトドアショップの必要性を考えるようになりました。
移住当初からしていた物件探しも、予想していたものとは全く違いました。
田舎には、空き家が多く、安く手に入るものもたくさんあるのではないか。などと考えておりましたが、
空いていても貸しに出していない・売りに出していないという家がたくさんあることを知りました。また、空いている家があっても持ち主にたどり着けなかったり、若さゆえに交渉さえもさせてもらえなかったり、たくさんの壁にぶつかってきました。
物件を探し始めて10か月、奇跡的にチャンスが巡ってきました。
移住してきた当初から一緒に物件を探していただいていた不動産屋さんから連絡がありました。ご紹介いただいたのは、伊豆半島の交通の中心地である修善寺駅前の物件で、これは私たちにとって大きなチャンスだと感じました。オーナーさんと何度も話し合いを重ね、 最後には修善寺駅に少しでも活気を取り戻してほしいという願いを託していただき、やっとの思いで建物をお借りすることになりました。
微力ではありますが、修善寺駅南口のシャッターを一つでも開け、少しでも人の流れを作り出せたらと思っております。
世の中の状況や、物件の条件もあり、今すぐに当初考えていたゲストハウスを開業しようという結論には至りませんでしたが、2人の「登山をする人のお手伝いがしたい」という思いと、伊豆の登山文化に今必要なものを考えて、まずはアウトドアショップを始めることにしました。
登山者さんだけでなく、観光のお客様や地域の方にも気軽に入ってきてほしい。
私たちからの一方的な情報発信ではなく、情報交換や山を通じた交流の場になりたい。
私たち自身がおしゃべり好きなので、何かお客様とのコミュニケーションのきっかけが欲しい。
という思いから、店内ではテイクアウトドリンクの販売も行います。
フルーツとスパイスを使ったスムージーや、伊豆の柑橘を使用した手作りコーラなど、山や旅の後にすっきり飲めるドリンクをご用意いたします。
金冠山の麓で行った、自作コーラの試飲会での一枚
このプロジェクトで実現したいこと
この度のクラウドファンディングでは、
伊豆半島初のアウトドアショップ兼ドリンクスタンドを作る資金をご支援いただきたいと思っております。
▲ あえて実店舗を持つ理由
インターネットで様々なものが簡単に購入できる今ですが、
登山においては、お店の存在意義は非常に大きいと考えております。
①現地での生きた情報をお伝え出来るので、より安全・快適にアウトドアを楽しんでいただける。
②商品の説明だけでなく、一人ひとりの使用場面に合わせた商品の選び方や組み合わせのご提案、商品の率直な使い心地や、 それを使ってどんな山の楽しみ方ができるのかなどもお伝えし、山に行きたい気持ちを後押しできる。
そして、
修善寺駅の周りに住んでいる地元のから聞いた
「子供のころは、修善寺駅は、お出かけ