■はじめに
本プロジェクトをご覧いただきありがとうございます。
毎年8月に京都で開催している全国学生邦楽フェスティバルの参加費を無料にすることによって、お箏・三味線・尺八と言った和楽器の普及に少しでも貢献したいという思いで、このプロジェクトを立ち上げました。
和楽器の文化・伝統を守りたい、我々の思いを掲載しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
※本プロジェクトでの邦楽とは、箏・三味線・尺八等の和楽器による音楽を指します。
■このプロジェクトについて
コロナ禍により、全国の大学のクラブ活動が制限される中、箏曲部・邦楽部も多大な影響を受けています。 このプロジェクトは、全国の箏曲部・邦楽部の活動のモチベーションの一つとなっている、全国学生邦楽フェスティバルの学生の参加費を無料とすることを目標としています。
■全国学生邦楽フェスティバルについて
全国学生邦楽フェスティバル
1.概要
全国学生邦楽フェスティバル(以下、学フェス)は、大学生から28歳以下の若者を対象とした、箏・三味線・尺八などの和楽器による演奏会ならびに交流を行っているイベントです。昨年はコロナウイルスの関係で中止を余儀なくされましたが、例年200名以上の若者が全国から集まり、演奏を楽しんできています。全国規模の大学生を中心とした和楽器によるイベントは他に例がなく、大学の枠を超えて学生同士が邦楽器の楽しさ良さを味わい、交流し、お互いに触れ合い、刺激できる機会を設けてきました。
今年は25回目を迎えます。
2.発足理由
日本の伝統芸能である箏・三味線・尺八と言った邦楽に携わる人口は、昭和40年代ごろをピークに年々減少し、高齢化が進んでいます。このように和楽器を嗜む人口が減るにつれて、楽器商や部品製造業が毎年沢山潰れてきており、文化・伝統が失われつつあります。このままでは邦楽の世界は衰退の一方をたどります。そこで一番大切な次世代を担う若者・大学生を対象にしたイベントとして1994年に学生邦楽フェスティバルが生まれました。
若者への誘い掛けの言葉は、
「集まりましょう 楽しみましょう」
「限りなく自然な音 箏・三味線・尺八 奏でる音色は心への語り 言葉が言葉で無かった時代 音は全ての語り手だった」
3.これまでの活動
京都:ゼスト御池での演奏
「集まりましょう 楽しみましょう」の呼びかけで、若者への邦楽の活性化を願い、開催してまいりました。今年は25回目に当たります。1994年に京都にある大学の邦楽部だけで開始し、参加者は79人。翌年には関西の大学にまで広げ129人の参加。3回目には全国に広げて165人の参加。その後28歳まで参加を可能にし、現在は鹿児島大から東北大学まで毎年約220人が参加するにまでなりました。学フェス参加者の中には、その後プロの演奏家として活躍している人も多く、交流の場を作り続けてきたことで、次世代の邦楽界の活性化にも大きな役割を果たしてきました。
4.企画・運営団体について
実行委員会・運営委員は、邦楽普及団体「えん」を中心に学フェスOBや趣旨に賛同していただいた邦楽関係者の方々や各地からのボランティアによって、構成されています。
ボランティアによって構成されているため、本プロジェクトで支援いただきました資金は、会場費等の学フェスの運営費(※)として、全て学生に還元されます。
※:詳細は後述