の郷での太陽光発電
ソーラーシェアリングとは
ご存じの通り、日本各地には生産者の高齢化に伴い耕作放棄地が増えており、その一つの対策として日本全国で「メガソーラー」計画が立ち上がりました。当初は太陽光発電による電力買取価格も高く設定されていたため、多くの事業者が太陽光発電事業に我先にと参入しました。しかし、そのメガソーラーブームも、太陽光発電による電力買取価格が下落したことにより、投資を回収する期間も長くなり、徐々に冷めはじめてきています。
そこで現在は「農業をやりながら太陽光発電も行う」という「ソーラーシェアリング」が注目を浴びています。メガソーラーによる売電収入だけでは投資~回収まで時間がかかるところを、農業も同時に行うことで土地を最大限に有効活用しようというものです。
わたしたちもソーラーシェアリング事業を開始しましたが、「ソーラーパネルの下でどんな作物を栽培するか」を検討したところ、直射日光を嫌う高麗人参が最適であるという結論に至り、すぐに試験栽培がスタートしました。
太陽光発電の下での高麗人参栽培
赤いのは高麗人参の実
日本国内での高麗人参生産の状況
実際に高麗人参の試験栽培を開始すると同時に、日本国内での高麗人参の生産についても調べてみました。すると驚くことに過去40年で国内の高麗人参の生産量は激減し、いまや産地消滅の危機に瀕していることがわかりました。これ迄の主な生産地は、長野県、福島県、島根県などでしたが、2011年の東日本大震災によって福島県の生産地は壊滅的な打撃を受け、より一層国内生産量は減少しています。
「薬用人参 栽培状況の推移」
出典:公益財団法人日本特産農産物協会「特産農産物に関する生産情報調査結果(平成 24 年)」
高麗人参の国内生産は昭和61年の547t(土根)をピークに徐々に減りつつあり、2011年の東日本大震災によって福島県の産地が壊滅的なダメージを受けたことで2018年には10tを切るまでになってしまいました。もともと漢方薬などに使われることから高い付加価値を持っていた高麗人参ですが、一時は世界第3位の生産量を誇っていた国内生産量も、今や見る影もありません。
このような国内産地の危機的状況の中、「なんとか新たな産地をつくらねば」という想いで栽培を続け、2020年度現在では作付け面積は5haとなりました。今年は約6tの収穫を見込んでいますが、今後さらに生産量を拡大し、日本一の高麗人参の産地になることを目指しています。
太陽光発電の下での栽培作業今後この産地での栽培を持続可能なものとしていくためには、ソーラーパネルの下で生産した高麗人参を使って様々な商品を開発し、その市場の裾野を広げて行くことが不可欠と考えています。その第一歩が今回中新薬業と共同で開発した「みもりの神泉」です。
さらに!
紅参以外にも女性に良い次のような様々な原材料を贅沢に使用したドリンクになっています。それぞれの原材料がどのようなものか、一般的に知られているものをご説明いたします。
枸杞子(クコシ):原材料名クコ
クコの実は中華料理のデザートなどでよく見る食材ですが、漢方としては滋養強壮、消炎、強精、利尿作用があり、虚弱体質の改善、肺病、糖尿病の治療に用いられる生薬としても有名です。クコの実を乾燥させたものが枸杞子です。
山査子(サンザシ):原材料名サンザシ
漢方としては、健胃、消化、整腸作用があり、食欲不振、消化不良、腹痛、下痢などの改善に用いられることが多いです。カテキンや食物繊維も多く含み、肌荒れなどへの