はじめに・ご挨拶
はじめまして。大阪で、先代の亡き父の家業であり、地元の地域産業で
ある、靴縫製加工業を継ぐ事になった、ファッションコーディネーター/
デザイナーの岩村です。それまでは、アパレルメーカー、企画会社、商社、
ODM/OEM会社でデザイナー業務に携わっていました。罹災後は、家族
との時間も大切にしながら働ける場所づくり、地域産業、コミュニティーの
在り方について問いかけながら、オリジナルファッションブランドを
立ち上げました。
//////////////////////////////////////////////////
これまでの活動
起業当初は、靴縫製職人である母と、二人三脚で活動を行っていました。
家業は、父の代で始まった地場産業でしたが、父の他界をきっかけに
一旦廃業しました。そんな職人である、父の背中をいつも観ながら育ってきた
事もあり、父の他界前までには直ぐそこにあった、町並みや、地域を
支える地域産業も減少し、継承する方々も減った事で、地域コミュニティー
も希薄となっていました。そうした時代の流れを、とても残念に思い
ながらも、それまでは企業に勤めるファッションデザイナーという
業務を行っていました。
そうした中、働き方を考えるきっかけとなった罹災後は、高齢となった職人の
母の働き方、会社勤めをしていた自身の働き方についても考えるようになり
ました。そして、作り手の方々と、使い手と繋がり、学び合いながら笑顔
になり、以前のような町並みが戻るようにと願いながら、起業後に付けた
オリジナルファッションブランドの名称は「archaichic(アルカイ
シック)」です。このブランド名には、ご縁を頂いた作り手、
使い手の皆さまが、このブランドを通じて、より良きご縁を紡いで頂き
ながら、笑顔になって頂きたい。そんな思いを込めて付けました。
ブランド名の由来となる文字には、「archaic(アルカイック)=観音の
微笑み」×「chic=洗練された」 と言う意味を込めています。
そして、各地域産業に携わる職人の方々は、先代の父と同じように、
頑固で不器用ですが、いつも怒りながらも見守って下さる。そんな
父のような方々からのご協力を頂きました。また、起業当初から
ご縁をいただいた女性起業家の方々からは、母のように、時には、
姉や妹のような存在として、一緒に学び合う機会を頂き、互いに応援し
合いながら活動を行っています。
HP/WEBクリエイター
モバイルエール
撮影フォトグラファー
HANAGUMI photo
Accessoryデザイナー
Room106 by
advance leather factory/nonno
//////////////////////////////////////////////////
プロジェクトをやろうと思った理由
本来、作り手も使い手も、同じユーザーである中、働きがいのある地域産業が
衰退した事で、日本らしい技術と文化を学び合う機会も減少してきました。
そうした中、海外ブランドは、日本で希少となっている技術と文化に憧れ、
視察に訪れています。
日本らしい技術や文化は、海外では憧れの存在で在りながら、国内では
希少性のある各地域産業も、コミュニティも希薄となってきている事からも、
日本「らしさ」についても、問いかけてみたいと思いました。
そして、昨年は各地域産業に携わる、多様な業種の方々(中小、小規模、
フリーランスの方々)と一緒に活動を行い、オリジナルファ