はじめまして、愛知県名古屋市にある竹中カバンの木村真里子です。
初めてクラウドファンドに参加するため、至らぬ点があるかもしれませんが、よろしくお願いいたします!
創業50年、現在は78歳の職人2人を筆頭に、53歳が最も若手という平均年齢が高めのメンバーですが、この道一筋、皆元気に前向きに日々仕事に取り組んでいます。
主に武道で使われる防具・竹刀・刀などの袋を反物から裁断、プレスにかけて型抜き、縫製、仕上げ(はと目をつけたり紐付け、底生地やロックをつける、etc)までを一貫して行っています。
安価な商品が海外から入ってきたこともあり、経営は順調とは言えず、一年前に
「日本製品を残したい!技術を途絶えさせてはいけない!」
という想いを持つ武道具の製造卸販売会社である東山堂グループに入ることになりました。
試行錯誤を続け、販路拡大に向け取り組んでいた最中、今年に入り新型コロナウィルスが世界中に蔓延し、新しい挑戦どころか既存の注文も半減し、弊社も例外なく追い打ちをかけられている状態です。
前述したとおり、高齢の職人が多いため安全を第一に考え休業をとり、今も注文数が戻っていないため水曜日の休業は続けています。
こんな状況の中でも、職人たちの仕事への意欲は強く、私としても、コロナウィルスのせいでこのまま引退ということにはなってほしくない、してはいけない、と思っています。
そこで、新しい挑戦を考えていたところ、空手衣として使われている和紙の帆布を使って自然に優しい本当のエコバッグを開発・販売したいと思い、製作費のご支援をいただきたくこのページを立ち上げさせていただきました。
技術への自信
普段から、革・刺し子・帆布・化学繊維・合成皮革という様々な素材を扱っています。
その中でも、革というものは、動物の成長具合や部位によって一枚一枚厚みが違います。
そのため厚みを均等にする「革すき」という工程が大切になります。
ただ均等にするだけでなく、作りたいものや革によって最適な厚みが違うため経験が必要になってきます。
この「革すき」という工程をせずにミシンで縫うと、時にはミシン針が折れることもあります。
そして何より綺麗な仕上がりにしたいため、私たちはこの地道な作業こそ丁寧に取り組んでいます。
革すきをしたところが白くなっています。
縫う部分の革すきをしているため、分厚い革でもしっかり綺麗に縫えます。
そして革だけでなく、帆布や刺し子といった薄い生地から厚い生地まで扱っていることも強みだと思っています。
特に今回利用する帆布という生地は、より合わせの回数(糸を何本か合わせること)や織り方の密度によって、最も厚い1号から薄い11号の厚さに分けられます。
この生地を使って美しいバッグを作るため、
糸目が均等であること、パーツによって糸目を変えること、にこだわっています。
糸目とはピッチのことです。頑丈に作りたいところはピッチを細かくしたり、繊細な部分はハイブランドのように手縫いをすることもあります。
リターンの紹介
リターンでご用意させていただくカバンは、デザイン・パターン・裁断・縫製・仕上げまで一貫して愛知県名古屋市にある竹中カバンの工場で行う純国産のカバンとなります。
エコバッグに利用している素材、エレメンタル テック ファイバーは、「抄繊糸(しょうせんし)」と呼ばれる「和紙の糸」です。
張りもあり、独特の風合いがあるため、弊社グループの空手衣にも使っています。
土に埋めると数年後には自然に還る地球にやさしい次