素肌が喜ぶベビースキンタッチでサスティナブルなニット生地で作る地球着

素肌が喜ぶベビースキンタッチでサスティナブルなニット生地で作る地球着
もう一つ別の素肌!ベビースキン感覚です。5年着ることを目標としました。「柔性=肌に対する優しさ」と「剛性=洗濯耐性の強さ」を兼ね備えた生地。地球環境を考えて使用した糸はレ―ヨンを59%、それも一般的なパルプ由来でなくて竹です。竹は2~3年で成竹になり肥料も減量できます。サスティナブルな衣料を作ります

はじめに・ご挨拶

1907年創業で染色を生業にしてきました。
現在まで114年続いてきまして、
私は有限会社小池経編染工所の4代目の小池 隆です。

これから10年間、
2030年まで持続可能な社会にするためにCO2を削減しなくてはなりません。
今すぐにやる。
それが染色工場の責任です。
それが今回の事業です。
5年着られる商品を目指して新規生地を開発しました。
その生地を使用した商品にご支援をお願いいたします。

持続可能な開発目標(SDGs)とは、国際連合において2015年に採択され、国際社会が2030年までに「持続可能な社会を実現するための17の開発目標」のことです。誰一人取り残さない社会の実現を目指して、経済・社会・環境をめぐる様々な課題に対して、全ての関係者の取組が求められています。
栃木県では、県内企業等における持続可能な開発目標(以下「SDGs」という。)推進の機運を醸成するとともに、SDGs達成に向けた企業の主体的な取組を促進し企業価値の向上及び競争力の強化を図るため、とちぎSDGs推進企業登録制度を創設しました。

有限会社小池経編染工所は持続可能な開発目標=SDGsを支援しています
このプロジェクトで実現したいこと

地球着=地球に負荷をかけない正装

サスティナブル商品を開発して2030年問題に全員で参加
持続可能な社会実現のために地球への負荷を抑えた衣料の提供

当社規模では新しい糸を開発する事は出来ませんが、新しい糸の用途開発は可能です。
最終商品を持つことで、いろいろなご意見を頂戴しております。
そのことを大切にして新商品を開発していきます。

今回開発した生地はサスティナブルなHybrid生地です。

サスティナブルな商品にするために、綿の使用比率を下げました。
その代わりに使用したのが植物系再生繊維であるレ―ヨンです。
レ―ヨンもパルプや綿でなくて、竹由来のバンブーレ―ヨンです。
レーヨンの熱伝導率は0.58と良くて、冬は暖かで、夏は涼しい素材です。
生地の組成は、バンブーレ―ヨン59%、綿36%、ポリエステル5%です。
ポリエステル糸は石油由来ですからサスティナブルではないといわれます。
この糸は高機能性糸です。バンブーレ―ヨン糸と綿糸の経時変化を防ぐことは出来ませんが
収縮率を改善して型崩れを予防するためにキレイで長く着られます。廃棄時期の延長に役立ちます。

「柔性=肌に対する優しさ」と「剛性=洗濯耐性の強さ」を備えたHybrid生地。
肌に接する生地なので柔らかでなくてはいけません。
「もうひとつの別の素肌」感覚な生地を目指しました。

それでいて、洗濯が楽ならば申し分ないでしょう?

プロジェクトをやろうと思った理由

生地に色を染めると云う作業は、膨大なエネルギーを消費します。
水を沸騰させて染色するので、水資源削減はCO2の削減につながります。

当社では35年前から水資源を減量するためにコンピュター管理の染色を行ってきました。
管理された染色では水も熱も時間も節約できました。
35年前はECOで良かったのですが、現在はSDGsです

染色現場だからできるケミカルフリー

当社では繊維加工に必要な化学物質を中和してから排水しています。
排水負荷軽減のために出来ることは全てやります。
色を消すことは至難の技で、特に綿用の染料は厄介です。
それなので白が中心になります。

当社の白は「ミルキーホワイト」といいます。
これまでの活動

1985年:自動染色機を導入―節水染色
1990年:7台を自動染色