本土最南端のワイナリーを作りたい!〜ブドウにモーツァルトを聴かせるクラシックブドウ浜田農園の挑戦〜

本土最南端のワイナリーを作りたい!〜ブドウにモーツァルトを聴かせるクラシックブドウ浜田農園の挑戦〜
本土最南端のワイナリーを作りたい!〜ブドウにモーツァルトを聴かせるクラシックブドウ浜田農園の挑戦〜

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本土最南端のワイナリーを作りたい!

本土最南端のブドウの観光農園「クラシックブドウ浜田農園」では、
豊かな自然とクラシック音楽を聴かせて最高の環境の中でブドウを栽培しています。
「クラシックブドウ浜田農園」がある鹿児島県錦江町田代は、照葉樹林の山々に囲まれ、
標高も高く寒暖差があり、南国鹿児島でもブドウ栽培に適した土地です。
そして、その山から流れ出た美しい花瀬川。その川沿いに浜田農園があります。

濵田隆介さんは、高校生の時に父が「ブドウをここに植えてみるからお前は農大に行って勉強をして来い」
それが私のブドウ栽培に携わるきっかけとなりました。
19歳の時、父がくも膜下出血で亡くなり、ブドウ園はまだ幼木で収入は無かったので、農大卒業後、
4年間農協に勤めながら栽培を続け、28年前、新規就農をしました。

就農した時から、何か特徴のある農園にしようと
濵田さんはブドウにクラシックを聴かせました。
「きっと美味しいブドウができる」
濵田さんはそう信じて、波長が良いと言われるモーツァルトのみを聴かせました。
モーツァルトを聴かせて育ったブドウは濃厚な甘さがあり、
「ここのブドウは他と違う」と評判になり、リピーターが増えました。

農園で年に一回、プロの演奏家によるクラシック演奏会も開くようになりました。

現在、浜田農園では生食用15種類・ワイン用7種類のブドウを育てています。

シャインマスカット

ワイン用ブドウ
また、マンゴーやブルーベリーの生産にも着手し、ドライフルーツやジェラート等の加工品も作りました。

濵田さんは、就農した頃から心に秘めていた夢がありました。
「ワインを作ってみたい!」

そして、夢は決意に変わりました。
「美味しいブドウができたのだから、美味しいワインもできるはずだ」
2019年2月、濵田さんに新しい仲間ができました。
地域おこし協力隊の今井雄一さんです。

今井さんは、長年務めていた埼玉県内の自動車部品メーカーを退職し、未来に繋がるワイン造りができる場を求め、
ワイン造り未開の地である錦江町に大きな希望と覚悟を持って移住しました。
農作業については全くの素人であった今井さんは、濵田さんからブドウ栽培や畑仕事の指導を受けつつ
ブドウ作りのプロとなるべく地道な作業を続けています。

また、ワイン造りについても昨年6月から長野県内で開催されているワインスクールにてワイン造りを学び、
長野県内及び、宮崎県内のワイナリーにて醸造実務を学ぶなど、醸造者となるべく準備も進めています。

「鹿児島でできたワインが、文化として根付いていけたらきっと面白いことになる!」
濵田さんと今井さんは、そう語り合いました。

この錦江町で造るワインとそれを醸造するワイナリーは、まずは、錦江町民そして鹿児島県民に
愛される存在でなければならないと思っています。そしてそれが実現できた後には、
この錦江町産ワインを、日本中へ、そして世界へと広げていきたいです。

現在、浜田農園は自社で取れたブドウを福岡に送り、
ワインを委託醸造してもらっています。
「花瀬ワイン」これが、浜田農園が販売しているワインです。

「花瀬の地にワイナリーを建てて自分が思うようなワインを作りたい」

濵田さんと今井さんの挑戦は、始まりました。
年に1万本のワインを作れるワイナリー計画を立てました。
3年以内を目途に自社農園のブドウを使った本土最南端のワイナリーを設立する準備を進めていますが、
それにはまず、ワイン用ブドウの生産拡大が必要です。

現在、ブドウ