小説出版の夢をかなえたい

になり、坂本が候補者から去ることになる。海野を慕う人たちによって、ギリギリのところで未曽有の原子力災害を免れたのである。
その後、海野は順調に出世し、副社長まで上り詰める。本社からの過剰な管理に大きな問題があることを認識した社長の小村に認められたのである。
小村の厳命で、独立性の高い「原子力本部」を立ち上げ、自由闊達な原子力現場作りを目指すが、そこでまた日本海3号機事故。死者まで出す大事故で、今度は管理が緩み過ぎたための反作用と考えられた。
そこに原子力現場には、これまで以上の厳しい管理が必要と考える新しい強敵が現れ、小村と海野の構想は挫折し、元の木阿弥となる。
最後に海野は思う。
「古来より人間は自然の恩恵にあずかり生きてきた。日が落ちれば眠り、昇れば起きだし働く。自然が育んだ土に種を撒き、雨乞いをして食をみたす。この自然の摂理は神の領域である。この神の領域に少しだけ足を踏み入れて、より利便性の高い生活を目指そうとするのが『科学技術』である。
神の領域に足を踏み入れようとするものは、他にも増して敬虔で謙虚であるべきである。誰しも神社に行けば、手を合わせるし拝礼もする。『科学技術』の中でも原子力などという高度で危い技術を扱おうという者は特に修験者のような清廉さが求められる。ましてや、権力欲、出世欲、支配欲、金銭欲、色欲などに駆られた人間が足を踏み入れようとすると、たちまち神の怒りに触れる。」
東京、福島間は300㎞。
ここから都心まではわずか100㎞。東日本大震災の比ではない。
海野は震えが止まらなかった。
プロジェクトをやろうと思った理由

出版について、いくつかの出版社にも相談いたしました。
内容をご評価いただいた出版社もありましたが、私のような実績のない人間は自費出版からということでした。小説を書いて評価いただければ印税のようなものをいただけるという素人考えは脆くも崩れ去り、逆に相当の初期費用が必要とは。。。
そんな時、クラウドファンディングというやり方もあるよとの知人の勧めがありました。
老後生活不安を抱える私にとりましては、CAMPFIREは救いの神です。
これまでの活動

構想は持ち続けていましたが、サラリーマン生活をやりながら小説を書くのは不可能でした。引退して時間ができて、やっとリスタートできるようになりました。
資金の使い道

複数の出版社からいただいた見積額はおおむね下記の通りです。
制作費     :約150万円
雑費      :約 50万円(リターン用増刷など)
CAMPFIRE手数料:約 20万円
リターンについて

完成本をお贈りしたいと考えています。
実施スケジュール

2021年3月 クラウドファンディング終了
4月 制作作業開始
8月 制作終了
9月 リターン発送
プロジェクトが成功し、もしわずかでも印税を得ることができれば、次作に向けてのリサーチや取材費用に充当したいと思っています。あと2作くらい構想があります。
みなさま、是非よろしくお願いします。
なお、本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。
目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。

このプロジェクトの問題報告やご取材はこちらよりお問い合わせください

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