の時間の目標】※高等学校学習指導要領(平成30年度告示)解説より
総探の見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、自己の在り方生き方を考えながら、よりよく課題を発見し解決していくための資質・能力を育成することを目指す。
引用元 文部科学省
とあるように、「総合的な探究の時間」では、自己の在り方生き方(ここがポイントです!)を考えながら、自分自身のキャリア形成の方向性と関連づけ、各教科で身に付けた「見方・考え方」を組み合わせながら、探究する力を育成します。
しずおか共育ネットが「総合的な探究の時間」実態調査報告書@静岡県の発行に取り組む意義
前述の新学習指導要領実施に伴い、静岡県内でも多くの高校で探究学習がスタートしています。
しずおか共育ネットとしては、2020年度に静岡市立内2校の「総合的な探究の時間」のコーディネート・生徒の個別伴走支援・プログラム設計に携わっています。
多くの高校の先生方と日々やりとりをさせていただく中で、「総合的な探究の時間」は先生方にとっても未知の教科であり、各高校で試行錯誤が続いていることが窺えました。
カリキュラム設計やプログラムの作成、地域との協働の進め方や評価指標の策定など、「総合的な探究の時間」実施にあたり、先生方がまさに日々「探究」しているのです。
一方、各高校で試行錯誤している課題や知見・ノウハウが十分に共有されているとは言えない状況に問題意識を持ったのも事実です。
そこで、今回
・先生方が「総合的な探究の時間」実施にあたりどのような点に課題を感じているのか?
・現状の実施状況・時間数・授業頻度
・具体的な実施内容
・学校外の連携団体
・学校外の外部団体と連携するうえでの課題 等
「総合的な探究の時間」実施にあたっての課題・困りごとを客観的に把握するため実態調査を実施しました。
しずおか共育ネットとしては、この結果を教育関係者・高校の先生方・保護者等多くの皆さまと分かち合い、高校生一人ひとりのワクワクするような学びのサポートに繋がることを願い、冊子発行を決意しました。
実態調査にご協力頂いた82校の先生方への感謝
今回の実態調査には、想定を上回る82校の高校の先生方にご協力いただきました。
アンケートにご協力くださった先生方一人ひとりに心から感謝し、調査から見えてきた課題・問題構造・今後の打ち手を多くの皆さまと共有し、これまで以上に、高校現場を学校の外からサポートしていければと考えています。
これまでの経緯、そして思い
そもそも今回のプロジェクトは、井上個人のマイプロジェクト ・探究学習からスタートしています。
・「総合的な探究の時間」が始まる「いま」だからこその課題を客観的に把握したい!
・「いま」高校の先生方が悩んでいることを、学校と地域を繋ぐコーディネーターとして、きちんと理解し先生方を全力で伴走支援したい!
・子どもたちに「正解がない(もしくは正解が一つではない)問いに挑む力を!」と伝えるのであれば、自分自身も同じように挑戦し続ける探究者でありたい。
そんな思いからアンケートの調査設計を考えたのが、2020年の夏でした。
元々予算がない中、アンケート発送や回収、集計については、自分たちでできる範囲で取り組んできましたが、各高校の先生方から頂いた調査結果をきちんと「カタチ」にすることが私自身の責任だと感じています。
今回の調査結果をきちんと報告書として「カタチ」として残すために、初めてのクラウドファンディングに挑戦す