はじめに・ご挨拶
弊社、株式会社辻梅機業店は、京都で西陣織の帯を作り続けて70年あまりの織元です。
証紙番号(西陣織である証明証)は「86番」で、二桁の証紙番号を持つ織元は今や数件となってしまいました。京都の伝統産業といわれる和装業界でありますが、近年の斜陽化は顕著で、西陣織業界も倒産や廃業により製造元がどんどん減少しているのが現状です。そんな中、このままではいけないと公私織り交ぜて様々な取り組みがなされています。帯を織ることしかできない弊社ではありますが、少しでも西陣織のPRになればと過去の資産を将来に活かすべく今回のプロジェクトを企画させていただきました。
このプロジェクトで実現したいこと
西陣織の芸術性を多くの方にアピールしたい。
西陣織の帯を締めて着物で過ごすハロウィンやクリスマスを楽しんでしてほしい♪
プロジェクトをやろうと思った理由
西陣織帯の原画とは
西陣織の帯を制作する際、一番はじめに帯の意匠を絵師に依頼します。 絵師は布や紙に顔料絵具などで帯の柄となるデザインを考え描きます。 その原画(下絵図)は正絵と呼ばれ、織元の大切な意匠となっていました。 出来上がった原画を基に織りの設計図を作成して織機にかけます。
絵師によって描かれた原画は、数万円から数十万円という額で織元が買取り織元独自のデザインとして帯を作成します。 そのため、意匠(デザイン)は織元の生命線であり真似されないよう厳重に保管されてきました。
古典柄を描いたアート作品
時代は変わり、今やそのデザインもデジタル化され絵師が描く意匠は廃れてしまい、 西陣織の原画も織元にとって過去の遺物(資料)として保管され日の目をみることはありませんでした。 数十年前の原画ではありますが、当時の西陣織帯に採用されたデザインでしっかりと描かれた原画は 今でも色褪せることのない美しいアート作品とも言えます。
デザインの原画であることから、変更の指示書きが書かれていたり、古いものであるため一部絵具が剥がれていたり、破れがあったりするものもあります。 しかし、それらのことを含めてもこのような芸術品を埋もれさせておくのはもったいないと、額に入れ手軽に飾れるようにして 多くの方に楽しんでもらえるよう、アートフレームとしてお届けしようと企画しました。
西陣織帯の原画は、一点物です。
当社が保有する意匠の帯の原画であるため、同じものはない一点物になります。数十年前に描かれた原画であることから先に記したような劣化した部分もあったりしますが、その点も含めてできる限り見栄えの良い形で額に収めアートフレームとしてお届けさせていただきます。
上記の点を含め、西陣織帯原画のアートフレームとしてお楽しみいただければ幸いです。
クリスマス柄の西陣織名古屋帯&ハロウィン柄手書き半幅帯
数年前からイベントやパーティーでカジュアルに楽しんでもらえる図柄の名古屋帯を企画製造してきました。今年のクリスマスデザインの新柄の図案がちょうど上がってきたので今回はクラウドファンディングで支援を募集することにしました。まだ、デザイン画が上がったばかりでこれからその原画を元に織機にかけるための設計をし、名古屋帯に織り上げていきます。クリスマスデザインですので11月の後半からクリスマスまで締めていただける名古屋帯になります。昨今の状況から盛大なパーティーやイベントは行えないでしょうが、身内での食事会やイベントで和装好きの方がおしゃれしていただける名古屋帯に仕上げています。合わせて今回ハロウィン企画として手書き半幅帯を