ごあいさつ
はじめまして。「ラストメイク あまね」代表の光田周平(みつた・しゅうへい)と申します。
私は、ホテルマンから葬儀業界に転職し、大手事業者にて約5年の勤務経験を経た後、
納棺師として開業。勤務時には、納棺や湯灌まで含めた幅広い実務を経験してきました。
納棺とは、葬儀に際して故人さまに化粧を施したり、着衣によって身体を整えたりして、お棺に納めることです。故人さまをできるだけ生前の自然なお姿に戻し、ご家族が故人さまを偲ぶ大切な時間を過ごしていただけるように努めています。
画一的なサービスではなく、一人ひとりの心に寄り添うサービスをご提供したいという思いから、2020年8月に独立開業し、納棺師として事業を営んでおります。
周(あまね)には、 “人と人をつなぐ”という意味が込められており、
納棺師の中村鮎美(専務)と共に、追福追善を通じてご縁をつなぎ、遺族の心に寄り添ったサービスを提供しています。
また、葬儀社の依頼に応じて納棺を行うほか、葬祭扶助制度を使用した直葬、火葬後のアフターフォロー(遺品整理、散骨、お墓に関すること)など、顧客のニーズに合わせて柔軟なサービスを展開しています。
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このプロジェクトで実現したいこと
納棺の儀、そして通夜・葬儀には、ご家族が故人さまの死を受け入れ、悲しみを癒やし、思い出を心に刻んで新たに歩んでいくために、とても大事な意味があります。
ところがコロナ下では、そんな大切な時間を奪われてしまう方が増えているのが現状です。
新型コロナウイルス感染症で亡くなった方は、納体袋に入れられて病院から直接火葬場に運ばれ、通常の時間外に火葬されます。ご家族は故人さまに一切会えない状況で、お骨だけが骨壺に入った状態で戻ってくるのです。
たとえ直接の死因が新型コロナでなかったとしても、検査で陽性の方はすべて「コロナ死」とされ、同様の扱いとなります。
新型コロナの流行から1年以上経った今も、葬儀に関する一切の流れは省かれた状態です。
これは、葬儀が禁じられているからではなく、受け入れ態勢が整った施設がないことが一番の理由です。
「ひと目でもよいから最後に顔が見たかった」
「骨だけが戻ってきても、死を受け入れられない」
そんな気持ちを抱え続けているご遺族がいることを知り、何とかできないか考え、プロジェクトを立ち上げました。
このプロジェクトでは、新型コロナウイルス陽性で亡くなった方とご家族が、最期のお別れができる施設をつくります。できるだけ早く実現するために、中古物件をリフォームして感染対策を徹底した安全な場所を設置します。
施設をご利用いただく際は、私たち納棺師が丁寧にご遺体を整えて安置し、故人さまの尊厳を守るとともに、ご家族が安心して故人さまと会えるようにサポートいたします。ご希望に応じて、ご供養や家族葬の手配もさせていただきます。
プロジェクトをやろうと思った理由
①哀しい現実を知る
2020年春。志村けんさん死亡の報道。新型コロナの陽性反応が出てから、ご家族は志村さんと直接対面もできず、お骨だけが手元に戻ってきたニュースを見て大変ショックを受けました。
その後もさまざまな報道を見て、家族の死に際して接することもできず、悲しみを感じる時間すら奪われてしまう葬儀のあり方が、あまりにも哀しいと感じておりました。
②増える感染者・死者数への危機感
2020年夏~秋。感染が終息せず、死者数も増えるなか、何とかできないのか…という思いが徐々に強くなり、葬