熱海「落書きゼロ宣言!!キレイなまちづくり」プロジェクト

熱海「落書きゼロ宣言!!キレイなまちづくり」プロジェクト
熱海市は海や山、温泉もあり観光地として多くの国内外のお客様にお越しいただくまちです。しかし、落書き被害が絶えない悩みを抱えていました。私たちは市や議会に陳情や要望等を行い平成20年7月に念願の静岡県内初の「熱海市落書き防止条例」が施行され、行政・事業者・市民が協力し落書き防止活動を進めています。

はじめに・ご挨拶

私たちは、熱海コミカレねっとわーくと申します。
地域活動のリーダーを養成する「コミュニティー・カレッジ」の修了者等のネットワークで、主に地域における課題の発見と問題解決に取り組んでいるボランティア団体です。
現在会員数は14名です。
これまで「石仏の道」や「小田原古道」という歴史的なハイキングコースの発掘と整備や、熱海市内各所に見られる落書きの調査と消去作業、県内外における地域活動の先進地域への視察研修を実施したほか、熱海梅園や熱海駅前の草取り奉仕活動等をおこなっています。

熱海コミカレねっとわーく第32回熱海市福祉まつり参加時の画像です。
このプロジェクトで実現したいこと

今回のプロジェクトでの目標は、まずは熱海市内の落書き被害を残さず消去することです。
落書き被害には、画像でもおわかりかと思いますが、大小様々で、書かれる場所も、民間の建物、公共の施設、看板、廃墟、特に人気の少ない場所は被害に遭う確率が高いのです。
消去することも決して簡単ではありません。民間・公共とも所有者に消去に関しての協力・承諾を得なければなりません。公共のものについては、市や県・国といった所有自治体により確認先が異なり時間を要します。また消去場所によっては危険を伴う場所もあります。民間においても、所有者になかなか連絡が取れないケース、理解が得られないケースもあります。
しかし、辛抱強く、そして、あきらめることなく、再び被害に遭う可能性もゼロではありませんが、それでもこの消去活動を続ける必要があります。また、落書き消去活動では地元高校ボランティア部の生徒さんにご協力をいただく機会にも恵まれました。落書きは言うまでも無く犯罪です。大きな社会問題であることも高校生の皆さんと認識をこの活動を通じてしっかり共有できたのではないかと思っています。
熱海市では、平成20年7月から「熱海市落書きの防止に関する条例」が施行され、今まで多くの落書き消去を続けて参りましたが、残る市内の落書き被害を全て消し去ると共に、この3年間は更に注意を払い落書きゼロを続け、美観・景観美しいまちの維持を実現し続けたいと考えています。

地元高校生との共同消去作業 若い力は頼りになります!!

熱海コミカレメンバーも頑張ります!!
私たちの地域のご紹介

熱海と言えば、なんと言っても温泉が有名です。温泉の歴史は今から1200年遡る古来からの泉脈があります。徳川家康公が湯治のために訪れた記録が残っています。明治時代には著名な文人墨客が熱海に別荘を構えました。
熱海が一躍有名になったのは明治30年に読売新聞に連載された「金色夜叉」です。切ない恋の物語は熱海海岸での名場面となり、今でも「お宮の松」が観光スポットとなっています。
昭和の中頃は、新婚旅行先として選ばれ、熱海観光の絶頂期でした。ところが、時代の変化とともに国際化や多様化の波が押し寄せ、全国各地が観光地化し熱海観光の人気は徐々に衰退していくことになります。
しかし、現在は熱海観光の人気が再び高まってきています。ここ数年、メディアのお陰もあり300万人台にまで宿泊者が増え、若者達のグループ旅行なども増え活気が高まっていました。
現在は、新型コロナ感染症の影響で、旅行の自粛を余儀なくされておりますが、感染症対策を万全に進め、安全で安心な観光地としての受け入れ体制を整えております。
また、熱海海上花火大会は年間20回の開催、熱海梅園、熱海起雲閣、熱海城、来宮神社、伊豆山神社、MOA美術館、県内で唯一の有人離島初島、まだまだ様々な観光施設