百済浦(くだらうら)の藻塩造りを若手にバトンタッチし、守り続けたい

百済浦(くだらうら)の藻塩造りを若手にバトンタッチし、守り続けたい
藻塩造りを長く守り続けるために、製造設備を整え、薪の調達、海水の汲み上げ、乾燥作業の手順、役割分担、販路の開拓等10年の実績や経験を全て若手にバトンタッチします。そして藻塩造りに欠かせない海を美化や清掃活動を通して更に鋭気を取り戻し、一層の生きがいをもって、見守り携わって行きたいです。

はじめに・ご挨拶

塩焚小屋前の海岸。沖合の海水を使用している。

百済浦の藻塩 代表 原光平

 藻塩の製造を、ここ島根県大田市鳥井町百済浦(くだらうら)の地で始めて10年目を迎えることになりました。私は代表の原光平(はら みつひら)です。30年余りの転勤族(銀行員)を経て、ようやく生家に辿り着き、長年留守だった罪滅ぼしに、農業団体の役員、囲碁クラブ、菩提寺の世話役等を行っています。1940年生まれの81歳になります。性格は至ってネアカです。“生命の起源は海から”と言いますが、いつも海水を焚く湯気を浴びているせいか病院通いや薬の常用もなく元気者です。

 周辺の海岸線にはかつての朝鮮半島の百済王朝にゆかりがある地名が数か所点在しています。ここ百済浦もそのひとつです。そこから名前をとり、『百済浦の藻塩』という製品名をつけました。

 現在メンバーは7名、平均年齢75歳。毎週土日に焚き続け、1週間かけて乾燥作業、袋詰めします。その間海水1トンと丸太約30本を消費し、製品15kgを造り上げます。創業来100g入袋換算で5万袋にもなります。

笠ヶ鼻。ここで藻塩の美味しさの要となるアラメを収穫し、海藻エキスにして海水と一緒に焚き上げます。

  塩水、火力、長時間と諸条件柄、焚窯や平釜に実に過酷な負荷がかかるため、設備が3年ぐらいしかもちません。そこで現在の1基から2基体制にして交互に使用しながら、事業を永続したいと考えています。

藻塩を造るため、薪で延々8時間焚き続ける
このプロジェクトで実現したいこと

1)設備を整えたい

 月間50kgを長期にわたり安定して製造し続けることが出来るように、設備を整えたいです。

左側の焚窯は長時間強い火力があたるため、所々にひびが入っている。

焚窯の上にのせる平釜。海水を入れて長時間強い火力にあたるため、約3年程度で穴が空いてしまう。

 焚窯、平釜ともに長時間海水や火力にあたるため、ひびが入ったり穴が空いたりしてしまいます。安定

百済浦(くだらうら)の藻塩造りを若手にバトンタッチし、守り続けたい
藻塩造りを長く守り続けるために、製造設備を整え、薪の調達、海水の汲み上げ、乾燥作業の手順、役割分担、販路の開拓等10年の実績や経験を全て若手にバトンタッチします。そして藻塩造りに欠かせない海を美化や清掃活動を通して更に鋭気を取り戻し、一層の生きがいをもって、見守り携わって行きたいです。

して製造するために、同じものをもう1基用意し、今後は2基体制で藻塩造りを続けたいと思っています。

2)『百済浦の藻塩』の魅力をさらに広く知って欲しい

 地域の子どもたちと藻塩造り体験実習を通して繋がることで、私たちの造る藻塩が海藻エキスの風味を感じ、大変まろやかで美味しいと、敏感な味覚を持つ子どもたちが教えてくれました。『百済浦の藻塩』にはカリウムやマグネシウムなどの成分も含まれ、文字通りミネラルいっぱいです。このプロジェクトを通してたくさんの人にこの魅力を知って欲しいです。

藻塩造り体験実習の様子。子どもたちの活気に我々も元気をもらいました。
プロジェクトをやろうと思った理由

 元々同じ地区に住む者たちが、高齢者の生きがいを求めて、海岸の清掃と美化活動を行っていました。そこから藻塩造りを思い立ち、現在に至ります。現在のメンバーは定年退職後で時間にゆとりが出来た者たちが、面白がって次々と集まってきました。長時間焚き続けるため、交代で火の番をしています。重労働の部分も多く、何度も「これで辞めよう」とみんなで話すこともありました。しかし、年々藻塩愛食家が増え、さらに何度も手紙をもらい、「辞めずに続けよう」と思うようになりました。

**藻塩愛食家の皆さんの声**

 ・普段塩分を控えるように指導されていますが、この塩はとても気に入っているので自分の薬局に店売りしています。

 ・毎朝のコーヒーに振りかけると美味しいです。→これは新発見です。

 ・毎日の料理に欠かせない調味料です。

 ・子どもたちがこの藻塩をとても気に入っています。

 ・おむすびにとても合います。

 しかし藻塩製造を始めて10年を迎え、メンバーの高齢化が一つの問題としてあがりました。時を同じくして、私たちの地区にダイビング事業「シーワーク」が立ち上げられました(海中のパノラマをYouTubeにて公開) 。同じ時期に立ち上げたことや同じ日本海の恵みを活用して事業を営むことなど、共通の話題も多く今で

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藻塩造りを長く守り続けるために、製造設備を整え、薪の調達、海水の汲み上げ、乾燥作業の手順、役割分担、販路の開拓等10年の実績や経験を全て若手にバトンタッチします。そして藻塩造りに欠かせない海を美化や清掃活動を通して更に鋭気を取り戻し、一層の生きがいをもって、見守り携わって行きたいです。

は家族のように仲良くしています。代表である清水さんたちと将来の話をする中で、藻塩造りの後継者となってくれることが決まりました。さらに日本海を眺めることができる塩焚小屋の隣に、この春引っ越して来ることとなりました。百済浦の海の素晴らしさに魅了され、徐々に集まって活性化していく様子にシーワーク代表の清水さんも「ぜひ大田の海に遊びに来て欲しい」と話していました。

 このようにして、藻塩造りを永続できる将来が見えてきました。後継者となる彼に万全な状態で将来を託すことができるよう、製造設備を整えておこうと強く思うようになり、今回の募集を思い立ちました。

後継者であるシーワーク代表の清水さん
これまでの活動

幼稚園児、学童の体験実習 4回

ルート販売先 8先開拓  

 主な販売先:島根県物産館、JAグリーン、道の駅ロード銀山、大田市観光協会

実演販売 5回

他地域出張販売 5回

藻塩実演販売後に休憩をしているスタッフたちの様子

 販路開拓の他に力を入れているのが、海岸の清掃や美化活動です。『百済浦の藻塩』の特徴は、海藻エキスが入っているところです。海藻エキスを入れることで味がまろかやになります。この海藻はどこの海でも採れるものではありません。百済浦の海が汚れのない綺麗な海だからこそ、アラメなどの海藻が繁茂しているのです。

海底に繫茂する海藻

 この汚れのない海を守りたい一心で海岸のゴミ拾いや周辺の草刈などを行っています。また美化活動として今までに桜50本、紫陽花70本、水仙200球、木槿50本の植栽を行いました。これらの活動が温暖化や環境汚染から守ることとなると信じて、メンバーみんなで頑張って継続していきます。

海岸の様子。普段から海岸の清掃活動を行っています。

清掃活動後には海岸の漂流物でいっぱいになります。

植えたチューリップは咲き始めました。植樹した桜が満開になる日も近いです。
資金の使い道

①焚窯1基新設、平釜2器更新、乾燥室の整備

②藻塩を

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藻塩造りを長く守り続けるために、製造設備を整え、薪の調達、海水の汲み上げ、乾燥作業の手順、役割分担、販路の開拓等10年の実績や経験を全て若手にバトンタッチします。そして藻塩造りに欠かせない海を美化や清掃活動を通して更に鋭気を取り戻し、一層の生きがいをもって、見守り携わって行きたいです。

使ったレシピ開発

 **より一層のご支援をお願いします**

 藻塩造りを守り続けるために、焚窯1基新設と平釜2器の更新、乾燥室の整備を考えています。乾燥室は自己負担で整備する予定ですが、想定より負担が増えてきている状況です。皆さまのご支援をお願い致します。
実施スケジュール

2021年3月~5月 クラウドファンディング実施期間

2021年6~8月 施設の整備

2021年9月~  製造開始
リターンのご紹介

①1,000円(送料込み)

 シーワークのダイバーが撮影した海中の写真(はがきサイズ)を5枚セットにして、お礼のお手紙を添えてお送りします。 

リターン 1,000円

②2,000円(送料込み)

 大田市出身の和田孝夫さんが描いた百済浦周辺の海岸風景のポストカード5枚セットにして、お礼のお手紙を添えてお送りします。 

リターン 2,000円

③3,000円 (送料込み)

 『百済浦の藻塩』200g入1袋・100g入1袋、卓上用200g入1個とお礼のお手紙を添えてお送りします。  

リターン 3,000円

④5,000円(送料込み)

『百済浦の藻塩』藻塩200g入3袋・100g入2袋、卓上用100g入1個とお礼のお手紙を添えてお送りします。

リターン 5,000円

⑤7,000円(送料込み)

『百済浦の藻塩』藻塩200g入3袋・100g入4袋、卓上用100g入 2個、藻塩入り柚子胡椒1瓶とお礼のお手紙を添えてお送りします。

リターン 7,000円

⑥7,000円(送料込み)

 『百済浦の藻塩』100g入1袋と岡富商店ののどぐろ1尾、えてかれい1枚、あじ1尾、レンコ鯛1尾をセットにし、お礼のお手紙を添えてお送りします。

リターン 7,000円

⑦10,000円(送料込み)

 『百済浦の藻塩』100g入1袋 と岡富商店の 冷凍しじみ2L、穴子一夜干1尾、のどぐろ2尾、えてかれい3枚をセットにして、お礼のお手紙を添え

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藻塩造りを長く守り続けるために、製造設備を整え、薪の調達、海水の汲み上げ、乾燥作業の手順、役割分担、販路の開拓等10年の実績や経験を全て若手にバトンタッチします。そして藻塩造りに欠かせない海を美化や清掃活動を通して更に鋭気を取り戻し、一層の生きがいをもって、見守り携わって行きたいです。

てお送りします。 

リターン 10,000円
最後に

 藻塩は神代の時代から神庭草(この地方ではジンボサ、別名ホンダワラ)という海藻を海水に浸し天日干しを繰り返して造っていたと伝え聞いており、実に手間がかかった貴重品だったようです。現在でも焚き上げた生塩の乾燥工程が一番の難作業です。雨天や梅雨期などでは、乾きかけていても、元の海水に戻りたがっているかのように湿ってくるし、放っておくと石のように固まってしまうので常時手で解す作業が必要になります。とても商業ベースや採算ベースにはなりにくい代物です。毎日が休日である老人の暇つぶし、趣味の世界です。

 どんなに辛い作業を経ても、藻塩造りを長く続けたいという気持ちは変わりません。多方面からの愛好者たちの声や手紙で気持ちも奮い立ちます。藻塩造りを長く続けるためにも汚れのない海を清掃や美化活動を通じて守っていきたいと思っています。

 この海の素晴らしさをいつも潜って知っているシーワークとの普段の会話の中から後継者となってくれることが決まり、彼らがやってくれるのなら、藻塩製造の設備を整えたいという一連の流れの中から、このプロジェクトの発案に至りました。全ては藻塩造りを何としても永続したい気持ちで行動していることです。この気持ちがたくさんの方々に伝わればと思います。

イルカの群れを見ることができます。これも綺麗な海だからこその様子です。


元サイト
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