このたびは私どもが新しくオープンするテイクアウト専門店【どうなが】にご関心をお寄せいただきありがとうございます。
続くコロナ禍のなか、どこも飲食店は客足が遠のき苦しい時期を過ごしております。私たちのお店もカフェとして愛知県豊橋市で2012年に始まり8年が経ちましたが、今年の夏は来店者数がぐっと少なくなりました。そこで、イートイン需要の低下を補うべく、テイクアウトやデリバリーの形態をもう一つの柱として並立する方針をかため、構想を進めてまいりました。
商品開発の背景 「クイックフード」という軽食スタイル
移動が制限されたり、多人数が集まったりすることを避けるようになったことで、みなさん当然ながら外食は控えるようになるわけですが、毎食を自宅で料理するのはやはり手間ですし、手軽な食事の割合は自然と増えてきます。具体的にはお弁当やファストフード、インスタント食品や冷凍食品の出番が多くなっているのではないでしょうか。特にジャンクなイメージの強いファストフードは、手軽さと引き換えに栄養バランスを欠く意識を抱きがちでした。
幸いにして、日本にはおにぎりがあります。それはそれでよいのですが、時にはハンバーガーも食べたくなるのです。
「それなら、体にやさしい、手軽なファストフードがあったらどうだろう?」
かくして新たに模索する道は『クイックフード』という新カテゴリに決まりました。
こだわりポイント 手作り生地を焼きたてで提供したい。セットのドリンクでもヘルスケア!
少し長くなりますが、現状を考えるとハンバーガーやホットドックを食べるときはおよそ次の4パターンかと思います。そのメリットと弱点をあわせて考えていきます。
1.パンを買ってきて自作する
メリット:好きな具材でできたてを安価に食べられる。
弱点:バーガー用のバンズやドッグパンは、意外と手に入りにくいうえ種類も限られているので、せっかく手作りするのに、パンのクオリティに完成度が大きく左右されてしまう。
2.パン屋さんやスーパーで完成品を買う
メリット:テイクアウトなので、手軽に出先でも食べられる。価格もお手頃。
弱点:タイミングにもよりますが、あなたが手に取るのをずっと待っていた彼らは、もう柔らかくなってしまっているかもしれません。それは作り置きの宿命なので仕方ないことですが。
3.チェーンのバーガーショップで持ち帰るorイートイン
メリット:このケースが一番イメージに近いと思います。お手頃かつできたての商品がスピーディに提供され、ドライブスルーなんて便利なシステムも多くの店で利用できます。
弱点:ここで意識に上がるのが、ジャンクなイメージゆえ、美味しかったはずなのに健康を損なってしまったストレスを薄々感じます。(あくまで個人的な感想です)
4.レストランにてグルメバーガーを食べる
メリット:もはやナイフとフォークでいただく立派な料理です。お味も栄養バランスも熟慮されており、満足度はここまでの3つとは別格。
弱点:多くの場合、手軽ではないです。そしてお財布にもなかなかダメージを与えます。
以上を踏まえ、3.と4.の間にある『手軽さ』『体にやさしい』そしてもちろん『美味しい』をそなえた食事を求めはじめました。何はさておき、そうと決まれば開発は手作りの生地から。目指すは薄めのクラストがパリッとしていてクラムはもっちりとした、小麦の香るパン。毎日作って毎日食べて