佐野史郎&山本恭司「小泉八雲朗読のしらべ 八雲彷徨」大分公演

佐野史郎&山本恭司「小泉八雲朗読のしらべ 八雲彷徨」大分公演
2021年2月14日、俳優佐野史郎の脚本・朗読と、ギタリスト山本恭司の音楽・演奏で小泉八雲作品の世界観を表現する「八雲彷徨」の大分初公演が平和市民公園能楽堂で開催されます。コロナ禍で入場制限がかかるなか、この感動を若い世代をふくめ、広く知らしめたい。


はじめまして。「小泉八雲朗読のしらべ大分公演実行委員会」と申します。

「小泉八雲朗読のしらべ」とは、俳優佐野史郎さんがギタリスト山本恭司さんとともにライフワークとして2006年以来取り組んでいる、小泉八雲作品を朗読と音楽で表現するパフォーマンスです。

「小泉八雲朗読のしらべ大分公演実行委員会」は、公演内容に感動した人や、佐野史郎・山本恭司のファン、同郷のつながりなどの有志が集まり立ち上げました。

代表は大分市在住の池本民(いけもとたみ)、実は佐野史郎さん、山本恭司さんと同じ島根県松江市出身の同級生です。事務局は同じく大分市の富澤史子(とみざわふみこ)、池本の後輩になります。そのほか、ファンつながり・イベントのボランティアつながりなどで、あと9名のメンバーがいます。このような大きな公演を手掛けたことのないわたしたちが、手弁当で上演を目指しています。
【公演概要】

小泉八雲朗読のしらべ「八雲彷徨~豊かなる土地に誘われしものたち」

とき 2021年(令和3年)2月14日(日)13:00開場 13:30開演

ところ 大分市・平和市民公園能楽堂(大分市牧緑町1-30)

出演 佐野 史郎(俳優)脚本・朗読

山本 恭司(ギタリスト)音楽・ギター

小泉 凡(小泉八雲曾孫・民俗学者)監修・講演

馬野 正基(観世流シテ方能楽師)能

「小泉八雲朗読のしらべ大分公演」のココがすごい!

「小泉八雲朗読のしらべ」はすでに国内外で幾度も上演され、各地を感動の渦に巻き込んでいます。
特に海外では、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と縁のあるアイルランド、ギリシャ、アメリカなどで上演されました。
そこではバックに字幕が表示されるのですが、字幕がなくとも、佐野史郎さんの深く豊かな日本語の響き、鬼気迫る演技表現、山本恭司さんが響かせるギターの情感は、言葉の壁を越えて、多くの聴衆の感動と涙を誘うものでした。
大分と小泉八雲の不思議なご縁~八雲は大分に赴任するはずだった

小泉八雲は1890年にアメリカの出版社の特派記者として来日、その後英語教師として島根県松江市に赴任、小泉セツと結婚します。
実は当初の赴任予定は大分県の尋常中学校でした。松江の学校で急に空席が生じたため、八雲は大分ではなく松江にむかったのです。
いまこうして公演の準備を進めていますと、130年ぶりに作品として大分にやってくる小泉八雲との不思議なご縁を感じます。「八雲さん、待っちょったで。」

日本の市井のひとびとの暮らしを愛で、妻セツの語るおはなしを幼子のように歓び、日本の怪談を翻訳して初めて海外に紹介したほか、美しい日本のすがたをたくさんの随筆に残しています。
偏見や先入観のないそのまなざしは「オープンマインド 」として、多くの日本での教え子や、読者の心に伝わっています。
当日は小泉八雲の曾孫で民俗学者の小泉凡さんによる講演もあり、よりいっそう理解と共感をふかめることができるでしょう。

〈監修・講師の古泉凡さん〉

大分初公演のための書きおろし作品!

このたび初めての大分公演にあたって、佐野史郎さんはオリジナル脚本を書きおろしました。
そこに天才ギタリスト・山本恭司さんの変幻自在なギターが交わり、唯一無二のどんな世界がひろがるか、本当に楽しみです。

また、今回会場となる大分市の平和市民公園能楽堂は、九州で2か所しかない能舞台を擁し、その