私たちは鹿児島県霧島市でトマトを生産しております、霧島ビオファームの杉山と申します。
ここは鹿児島県本土のお臍で、北には霊峰霧島、そして南には活力溢れる桜島があり、南北からエネルギーが流れ込むパワースポット的な場所だと感じています。
私は、長く農業関係の仕事に従事してきました。その中で、今の農薬や化学肥料を使った生産効率優先の農業生産を目の当たりにし、基準は守っているものの結構農薬を使うのだな、と思いました。
こうして野菜が作られているのを知った時「人の体に入るものなので、もっと食べる人の健康に配慮した生産であるべき」と思うようになりました。
そして2年ほど前に、使われていない農業用ハウスを借りてトマトの有機栽培を始めました。
無化学農薬・無化学肥料栽培トマトの良さと美味しさを広く知ってもらいたい!
日本の野菜は皆さんが思っている以上に農薬が使われています。
また、農薬の危険性もあまり知られていません。しかし、近年、欧米などの先進国では、オーガニックに対する需要が年々高まっています。なんとお隣韓国のソウルでは、2021年から市内すべての小中高でオーガニックの無償給食が施行されているそうです。
それだけ農薬の危険性を重視しているわけです。
これに比べ我々日本人はあまりにも意識が低すぎるのではないでしょうか。そこで、有機栽培の安全性や必要性について、たくさんの人に気づいていただきたく、本物のトマトをお届けしたい!とこのプロジェクトを立ち上げました。
しかし、取り扱ってくれるお店は少なく、農薬で育てられた価格の安いものが選ばれているのが現状です。時間はかかりますが、この有機栽培の大切さに気づいていただき理解してくださる人をひとり、またひとりと増やしていけたらと思っております。
このクラウドファンディングがひとつのきっかけとなれば幸いです。
1期目(2020年度)は何とか借りたハウスを整備し、栽培開始して収穫までこぎつけましたが、コロナの影響でトマトの価格が暴落し、計画通りの売上が立たなかったため、2期目の栽培準備の資金が不足しており、これを確保するためにもプロジェクトを達成させたいです。
応援よろしくお願いいたします。
私たちのモットーは「人と地球と植物に優しい農業で、安全で、美味しいものを食卓へ」です。
それは、人や虫や病原菌など、生産を阻害するものを、化学農薬などで皆殺しにするのではなく、人間の力と微生物、在来の天敵昆虫など身近に存在するものをうまく活用した、日本古来の「自然と共生」した農業だと考えています。
とはいえ、高温多湿な鹿児島では、1年中雑草が繁茂し、カビや害虫の発生が多く、農薬を使わない農業は本当に大変です。トマトの有機栽培は難しく、例が希少であります。
普通の栽培だと、雑草には除草剤、カビには殺菌剤、害虫には殺虫剤を使って低コストで効率よく植物を守ることができます。日本の野菜は安全!と思っている人も多いかもしれませんが、農薬の使用量に関しては世界トップレベルの数値なのです。
例えば、雑草は除草剤で枯らせば効率もよく、きれいになるし、害虫は殺虫剤を使えば数日でいなくなり、カビも殺菌剤を使うことできれいになりますが、反面、これらは植物や土壌中の微生物にとっては危険な毒でもあるのです。
なので私たちの農場では、雑草は草刈り機や鎌で刈るか、手で抜き、カビには、湿度管理と有用微生物で対抗し、害虫は天敵昆虫を飼育して戦わせるか、私たちが数千本の株を1本1本見ながら虫を探して捕獲することで減らしています。