りたたまれたシートを取り出して、広げて、巻いてストローにする、携帯性に優れたシート製ストローです。
ケースはスマホサイズ<80mm×125mm×5mm>
(※比較画像はiPhone11Pro)
シートを巻くときに折り目が邪魔にならない方向で折りたたむことによって、「STROLL_01」よりもコンパクトに複数枚収納することが可能になっています。
厚さ僅か5mmのケースに7本分のストローが入っています。
折りたたまれたシート製ストローは、最終的に口元や飲み物に触れることのない「ベルト部分」だけを摘んでケースから衛生的に取り出せる構造になっています。
また、「Origami straw」には、ストローを巻くときに持つ「持ち手部分」が搭載されています。
左手は「ベルト部分」を持ち、右手は「持ち手部分」を持ちながらストローを巻いていきます。
ベルトを2回通してストローを固定します。
巻き終わったら最後にミシン目に沿って「持ち手部分」切り離すことにより、ストローの飲料に浸かる部分と口元部分を一切触らずに最後まで衛生的に巻くことが可能となりました。
「Origami straw」は、一晩中飲み物に漬けてもふやけない合成紙を使用しているので、口当たりもよく長時間飲み物をお楽しみいただくことができます。
STROLL_01と同じく太さが調整できるだけではなく、固定部分に目盛りを入れることにより、ストローの直径が分かるようになりました。ストローの太さによって変わる味の感じ方をお楽しみください。また、目盛りのラインを合わせることで真っ直ぐ巻けているかのガイドの役割も果たします。
解決した課題もあるが、問題点も。
発売前にこういうことを書くのは少し気が引けるのですが、、、「Origami straw」は「STROLL_01」の課題をいくつか解決して完成しましたが、少しアグレッシブに攻めた結果、新たな問題や矛盾も発生しました。
使用している合成紙は、しなやかで紙のようにボールペンで文字を書いたりすることができますが、主原料は炭素と水素からできているポリオレフィンと呼ばれる素材であり、自然に還ることができません。
開発時に調べて認識はしていたのですが、「飲み心地の良さ」と「ふやけない」という機能性を優先しました。
木材(パルプ)由来の紙に代わるという面において環境負荷を少なくする一面はありますが、「使い切りのストロー」という用途で考えたときの優先順位を誤っていたかもしれません。
この合成紙は口当たりが大変良く、長時間水に浸けても全くふやけることはありませんが、pH5.0以下の酸性食品に長く浸けていると炭酸カルシウム(石灰石)が溶け出すことがあり、酸性食品への使用が推奨されていません。
どの飲み物のpHが幾つなのかということを都度調べながら使用することは現実的ではないため、「Origami straw」は、水、コーヒー、お茶、牛乳専用となっています。
使用するためには練習が必要
STROLLは巻き方のコツをつかまないと上手く巻けないことが課題の一つでしたが、「Origami straw」はコンパクトで衛生的に巻けるようにシートの折り目や持ち手部を新しく加えたことによって、更に巻くのが難しくなってしまいました。ストローを巻くのには少し練習が必要です。
使い切りとしては非現実的な価格設定に。
試作や開発にコストが多くかかったのはもちろん、当然ながら専用の製造機械はなく手作業がかなりの部分を占めたり、クリーンルームでの製造が求められたりと、商品