して初演を迎えました。
ぽこぽこクラブは現地に1ヶ月滞在し、内子町を拠点とする地元劇団や地域の方々、役所職員や教員方々、四国学院大学の学生の方々と共に作品を創り上げました。
レジデンス公演における滞在型の制作スタイルは、作品の制作と共にここでの生活があります。1ヶ月間の生活は、ここで暮らす人のことを知り、ぽこぽこクラブのことを知って貰う時間となりました。
このレジデンス公演は地元の劇団である劇団オーガンスさんとのコラボレーション企画でもあり、劇団オーガンスさんの繋がりから地元の職人さんをご紹介いただき舞台セットで大きなご協力をいただきました。
写真左上:<内子手しごとの会>会長の山本勝美さんより舞台美術の肝である社を作っていただきました。
写真右上:(株)山本木工所さんより舞台美術に使用する材木の端材を大量にいただきました。
写真左下:いただいた端材をもとに、ぽこぽこクラブのメンバーで舞台美術制作。外での制作は通りかかる近所の人とお話をする有意義な時間。そして地元の小学生が学校終わりに遊びに来る場となりました。
写真右下:内子町で拾い集めたものを木枠に飾り付けています。長年使用されたであろうこの土地ならではの生活品には、ここで上演する作品の舞台美術としての大きな説得力を貰いました。
内子町の内子座だからこそ生まれた舞台美術
さらに内子町役場の地域振興課の方々には、稽古場の確保や本番当日の運営など沢山のご協力をいただきました。滞在中は地元の小学校で演劇のワークショップをさせてもらったり、地域のお祭りも参加させてもらったりと、ぽこぽこクラブと内子町の橋渡しをしていただきました。
地元の小学校で演劇のワークショップを開催。表現することの面白さを生徒から改めて学びました。写真左:地域のお祭りに参加させて貰い、人々を結びつけるこの土地の行事を見ることができました。
写真右上下:本番当日は内子町のお祭りもあり、ぽこぽこクラブも混じって最後の宣伝。
本番当日は多くの地元の人や、東京からも足を運んで下さった方もいて、内子座という劇場が新たな出会いの場所となりました。まだ知らない人、まだ知らない土地を劇場が結びつけてくれる。その機会に携われたことは、ぽこぽこクラブにとって大きな財産となる経験でした。そして内子座の劇場で味わった一体感はまさに祝祭的であり、ぽこぽこクラブが考える演劇の可能性を大いに感じさせるものとなりました。
〜新宿紀伊國屋ホール公演に向けて〜
「内子座でこんな事ができるんだ」「また内子座でやって下さい」「また一緒に何かやれる時を楽しみにしています」「関われていい体験になりました」…など、レジデンス公演を終えた時に、お客さんや公演に携わってくれた町の皆さんから、そういった声をいただきました。
こうした声を聞いたとき、自分達の力だけではなく、多くの人の力を借りて一緒に作品を創る公演があっても良いんじゃ無いだろうかと思いました。そして一緒に作品を創ることは、お客さんにとっても舞台表現がより身近なものとなり、人生の楽しみとなるのでは無いだろうか。
そうした願いや想いも込めて、ぽこぽこクラブはクラウドファンディングを実施することになりました。プロジェクト名<新宿紀伊國屋ホールでお祭り大作戦>をどうぞよろしくお願い致します。
【あらすじ】
1993年、台風13号で壊滅的な被害を受けた御能村は、多くの犠牲者を出し、ほぼ廃村 の状態となった…。それから26年が過ぎ、数年ぶりに故郷である御能村を訪れた男は、死んだはずの両親と再会を果たす。彼がかつて