ードをたくさん入れていると革が伸びてしまい、入れるカードの枚数を減らすとカードが落ちやすくなるということがありますが、BOXにはカードの落下を防ぐフラップがついていますので、そのような心配がありません。フラップが開いてしまうのを防ぐのは、内側に折り返されたフラップの先端です。これを前面の開口部に引っ掛けるというシンプルな構造で、財布の薄さと軽さを保ちつつ、必要十分な安全性を確保しています。
また、気を付けていないとコインが簡単に落ちてしまうように見えるかもしれませんが、実は箱の内側にも別のフラップがついていて、コインが落ちるのを防いでいます。
コイン押さえフラップコインの落下を防ぐ内側のフラップ
お札を折らなくてはいけない点について
BOXは、そのサイズの都合上、どうしてもお札を折って入れる必要があります。多くの人が、その煩雑さや不便さからそのような財布を避けることを知っていましたが、そこは割り切りました。
ただ、お札を折る財布に抵抗が無い人は勿論のこと、お札を折りたくない人でも、少しでもBOXに興味を持っていただけたなら、思い切って試していただきたいです。実は自分も、これまでお札を三つ折りするタイプの財布を使ったことはなかったのですが、BOXの歴代の試作品を何カ月か使ってみたところ、想像していたほどには気になりませんでした。第一に、キャッシュレス化が進んだことでお札を使う機会自体が減っていること、第二に、お札をレジで出す手間はそこまで大きくないことが理由です(お釣りとしてお札を受け取った時には確かに手間ですが)。また、一般的な三つ折り財布に入れて「ゆるやかな折り癖が付いたお札」よりも、きっちり折り目が付けられた「平らな三つ折りのお札」の方が、使う時にはむしろ扱いやすいことにも気が付きました。それに何より、お札を折るだけで従来の財布を持ち歩かなくて済むのなら、手間をかける価値があると考えるようになりました。
お札を使うこと自体が減っている今、「たまに手間」というデメリットよりも、財布自体が「常に(限界まで)小さい」というメリットを重視してもいいのではないでしょうか?
お札の入れ方
お札は、基本的には三つ折りまたは四つ折りにします。BOXには、左右どちらからもお札を入れられる札挟みと、片側だけ入れられる多目的ポケットがありますので、お好みに合わせて使い分けていただくことができます。札挟みは10枚程度をスムースに入れられるように余裕を持たせているため、お札が1枚しかないような時は、強い衝撃で落ちてしまう可能性があります。そういう場合はポケットの方に入れてください。
札挟みと多目的ポケット
また、金属製のマネークリップなどに慣れている場合は、お札を二つ折りにして挟んだり、お札を札挟みに巻き付けるようにしたりもできます。特に、巻き付けるようにした場合は、「お札を折って入れる」という感じではなく、普通の財布に近い感覚でお札を選んだり入れたりすることができます。お札が露出しているので抵抗がある方も多いと思いますが、お札の利用機会が多い方には結構お薦めのスタイルです。
三つ折り以外のスタイル例
鍵の持ち歩きに便利なハトメ付き
ポケットの内側には、鍵やストラップを付けるのに便利なハトメが隠されています。また、標準で20センチ程の透明なシリコンゴムが付属しているので、すぐにキーホルダーとしてお使いいただけます。鍵は、コインスペース、ポケット、札挟みなど、ご自身のスタイルに合わせて使いやすいところに収納してください。
多目的ハトメハトメに鍵を取