伝統工芸「つまみ細工」でアジアの貧困女性に“夢と希望”の花を咲かせたい

伝統工芸「つまみ細工」でアジアの貧困女性に“夢と希望”の花を咲かせたい
一家の大黒柱として稼がなければならない、アジアの貧困家庭の女性たち。ファッションブランド「ofuku'」では、フィリピンの女性や若者に「つまみ細工」オンライン講座を無料実施し、講師やアーティストを育成します。「つまみ細工」で女性や若者に雇用を生み出し、伝統工芸の魅力を世界に発信していきます。

工場を開設する計画でしたが、新型コロナウィルスの流行によりすぐには実現できなくなりました。

ただし、縫製は特別なスキルなので、貧困家庭の女性を雇用することはできない、特別な道具を使わず、誰もができる手仕事を生み出せないか。コロナ禍の間じゅう考えていました。

そんな時、たまたま手にしたのが、一輪の「つまみ細工」。その繊細さと華やかさにすっかり魅了されてしまいました。

つまみ細工の歴史は約200年前、発祥は京都とされており、宮中の女官や大名の奥女中が着物の端切れで作った『和小物』の技法が始まりとされています。

それが江戸にも伝わり、江戸つまみかんざしとして日本髪を飾るかんざしに昇華しました。
現代でも、七五三や成人式、結婚式など女性の晴れの日に彩りを添えています。

複雑で繊細そうに見える「つまみ細工」ですが、丸みを帯びた「丸つまみ」と先のとがった「剣つまみ」の二種類を組み合わせるだけで、様々な美しいモチーフを作ることができます。

現在、東京都の伝統工芸品に指定されています。

早速、私も手芸用品店で「つまみ細工」アクセサリーのキットを買い、その作り方を知ってさらに驚きました。

ミシンなどの特別な道具は要らず、正方形に切った布をピンセットでつまみ、糊でくっつけるだけだったのです。

世界中の人々が日本の伝統工芸であるつまみ細工の美しさを知り、さらに作り手から見える「貧困」という社会課題に思いを馳せる、そんなゴールをこのプロジェクトを通じて実現していきます。

プロジェクト全体で115万円ほどの予算を見込んでいますが、いただいたご支援を以下の経費の一部に充当させていただきます。

①講師料 100,000円

②認定資格取得料 500,000円

③現地カウンターパート謝礼 50,000円

※受講生とのやりとり、会場の手配、教材の受け渡しなど

④通訳料(Phuong先生の日本語をビサヤ語に通訳) 50,000円

⑤リターンの製作費・送料 300,000円

⑥その他の経費(送料、テキスト制作費など) 50,000円

⑦BOOSTERへの掲載手数料•決済手数料•税金 100,000円

■2021年11月〜 リターン商品の発送開始

■2022年1月 オンライン講座スタート
○伝統工芸つまみ細工
 基礎講座
 応用講座
 羽二重基礎講座
○ボンド製法つまみ細工
 ベーシック講座
 アドバンス講座
○縫いつまみ細工
 縫いつまみ講座
○講師認定プログラム
 全5回
※講師認定プログラムでは、江戸つまみかんざし職人・荒川区無形文化財保持者・つまみ細工協会特別顧問である戸村絹代氏の職人としての技術を正しく継承します。

■2023年〜
「ofuku’」より、ノベルティやオリジナルアクセサリー用の一輪の制作依頼
フィリピン・セブ島のオリジナル「つまみ細工」商品企画開始

アジアに住む女性の友人の多くは、路上での食べ物売りや家政婦、夜の接客業、観光客への物売りなどでその日暮らしをしています。

フィリピンの友人であるJenelyn(写真)は4人の子供を抱え、日雇いで家政婦をしていましたが、コロナ禍で仕事がなくなり、肉料理を作って露店で売り始めたところ新型コロナウィルスでロックダウン。

携帯が1台しかなく学校のオンライン授業に参加できない、子供たちに食べさせるものがない、発熱しても怪我をしても病院に行けず、虫歯で痛いと泣き叫ぶ子供の歯を引き抜いたこともありました。

毎日のように悲痛なメッセージが届き、金銭や物資を送っても持って数週間。根