が始まりました。
機械が停止したのは、普通紙に比べてkome-kamiにコシがありすぎたことと、kome-kamiが独特な表面であったことが原因でした。正しいルートを通らずに製造ラインを通り過ぎてしまっていたのです。
ここからは、長年の経験から培った社員の方々の手先の感覚によって、kome-kamiと機械の調整が始まりました。少し調整して機械を動かしますが、すぐに停止。調整をして再度機械を動かしますが、停止・・・調整作業は数十回繰り返されました。
「やはりkome-kamiでノートを作るのは無理なのか」
そんな不安がよぎったその時でした。kome-kamiをいったん大きく曲げたあとに戻し、クセを半分だけつける。この調整で機械を動かしてみると、アラームは鳴らずに正しく製造ラインを通って4つのノートが連なった長いノートが製造されました。
kome-kamiを用いたノートの生産ができることが分かった瞬間でした!
最後に、この長いノートをラインの上からカッターが当てられて分割する機械に通せば、kome-kamiノートの完成です。
大栗紙工様のご尽力により、たくさんの困難を乗り越えてkome-kamiを用いたノートを完成させることができました。
商品情報・仕様
kome-kamiノート(白・グレー)サイズ:B6
サイズ:B6(128×182㎜)
枚 数:60ページ(30枚)
※中紙にkome-kamiを使用。
※表紙裏に印刷あり、裏表紙にkome-kamiのロゴと文言あり
kome-kami ノート ライト(白)サイズ:A6
サイズ:A6(105×148㎜)
枚 数:112ページ(56枚)
※表紙・裏表紙のみにkome-kamiを使用。
サイズ比較
ロスチェンジプロジェクトのチーム
株式会社ペーパル 矢田 和也
滋賀大学経済学部准教授 山下 悠
滋賀大学経済学部4回生 岡野 紘也
滋賀大学経済学部3回生 福島 篤
ロスチェンジプロジェクトの支援者の方々
株式会社パーシヴァル 代表取締役CEO 川辺友之様
私がこのプロジェクトと出会いましたのは、奈良県大和高田市で開催されたStartup Weekend 奈良の最終日の審査員としてでした。私はプレゼンされた5つほどのビジネスモデルの中でこの「廃棄されるお米を使った紙の開発」 に優勝の1票を投票しました。それから1年以上経ち、何回もサンプルを作っては改善を繰り返し、お米を配合した紙が本当に形になりました!ビジネスモデルだけであったアイデアが4人のチームの力で本当に形になりました。彼らに大きなエールを送りたいです。よく諦めずに初心の志を実現しました。やっと最初の一歩を踏み出したわけですが、お米から始まり、これからもフードロスがなくなる良い世の中になるよう歩みを進めてください!応援しています!
一般社団法人フードバンクびわ湖 理事長 曽田俊弘様
曽田様にはインタビュー取材をさせていただきました。曽田様は、フードバンクの目的である食品ロス削減と困窮者支援に対して熱い思いを持ち活動していることが、インタビューを通してとても伝わってきました。2020年は、新型コロナウイルス感染症に伴う学校給食の中止によって給食に用いられるはずだった食品が膨大に余り、それを子ども食堂など必要なところに届けるなど活動が増え、負担が増加しています。しかし、安定した資金源はなく、費用のほとんどが自己負担で活動しており、資金面で課題を抱えていらっしゃいました。不安定な寄付や助成金だけでなく「安定した資金源が欲しい」