食べられなくなったお米を使った紙素材「kome-kami」で食品ロスをなくしたい

食べられなくなったお米を使った紙素材「kome-kami」で食品ロスをなくしたい
食べられなくなったお米から紙素材「kome-kami」を作りました!お米を感じる独特な風合いの紙です。万年筆やボールペンが書きやすく手ざわりがいい!kome-kamiをひろめてフードロスの現状を知ってもらいたい!

の粒が大きいため機械を通らないことが問題の一つということが分かってきました。そこで、粒を小さくすることができればなんとかなるのではないかと思い、工業用に使われる大きさまで粉砕する工場に相談したところ、心よくお引き受けいただきお米の粒を粉砕していただきました。

粉砕したお米の粒を持って、再度全国の製紙工場に掛け合いましたが、「この粒でも粒子が大きく機械を痛めてしまう」「紙の表面からポロポロと粒が落ちてしまうよ」などとの声をいただき、製造はできないという判断になりました。

何とかして紙を作ることができないかと、様々なアイデアを検討しました。「お米の粒の大きさを変えるのではなく、お米の状態を変えてみよう」と、米をいったん炊いてから粉にするというのも試してみました。しかし、炊いたことによって粒に粘着性が生まれて機械に引っ付いてしまい製造はできませんでした。このように、たくさんのアイデアを試しては失敗、試しては失敗という状況のまま、気づけば数ヶ月が経っていました。

それでも諦めず、「粉砕のやり方を変えたら製造できるのかもしれない」と様々な粉砕工場に相談していたところ、ある工場では工業用に使われる大きさよりもはるかに細かく粉砕できることが分かりました。

この粉をすぐさま製紙工場に持ち込んで実験していただいたところ、製造できる可能性があることが分かりました。これでようやく実際に機械を用いて製造するところまでこぎ着けましたが、実験段階では問題がなかったとしても機械を用いて製造する段階になって問題が起こる可能性もあるため、まだ気を緩めることはできません。

細かく粉砕したお米の粉を使った製造が始まると、機械は大きな音を立てて動き出し、お米とパルプが混ざった素材が機械を高速で流れます。

「どうか機械が止まらずに製造し続けてくれ」

祈るような気持ちで機械を見つめていました。

祈りが届いたのか、これまでの困難が嘘のように機械を用いた製造で大きな問題は起こりませんでした。

できあがった紙を手に取ると、紙の表面に独特な風合いが浮かんでいました!

「お米を紙にする」という想いだけから始めた非常に困難なチャレンジでしたが、問題を1つ1つ解決してきた過程を思い出し、ものすごく大きな達成感を得ました。
ノートの製造にもたくさんの試練が!

kome-kamiを用いたノートの製造について、大阪市で創業してから約60年にわたりノートの製造を続けてこられた大栗紙工株式会社様にご相談させていただいたところ、「kome-kamiの独特な表面が原因でノートを製造できる可能性は高くないのではないか」という意見をいただきました。

kome-kamiを製造するのが大変だったように、ノートを製造することも大変になりそうだということを知って、「またか」という気持ちになりました。

しかし、そこで立ち上がっていただけたのが、取締役の大栗佑介様でした。

「kome-kamiのような素晴らしい素材を使ったノートを、僕も作りたいと思っているんです!」

kome-kamiに込めた想いに共感していただき、ノートの製造にチャレンジしていただけました。

複数の厚さのkome-kamiを用意したり、事前にkome-kamiを曲げて「クセ」をつけるなど、様々なパターンで機械を動かしていただけることになりました。大きな音を立てて機械が動き始めると、流れるようにノートの製造が始まりました。

「これはうまく行った・・・」

と思った瞬間、機械が大きなアラームを鳴らして停止。社員の方が集まり、機械の点検