衛星データとAIを活用してバーチャル空間に「世界」を自動生成するプロジェクト

衛星データとAIを活用してバーチャル空間に「世界」を自動生成するプロジェクト
衛星データを活用してバーチャル空間に「世界」を自動生成するAIを開発中で、AIが作るバーチャル世界のスポンサーを募集しています。映画『マトリックス』『レディ・プレイヤー1』『サマーウォーズ』『竜とそばかすの姫』のように、人類が仮想空間で生活するための未来のインフラを創りたいと考えています。

分布・夜間光量などのオープンデータを取り込んでいき、現実そっくりの並行世界にまで進化させていきたいと考えています。

IoTのデバイスはあらゆるものに埋め込まれていき、ドローンからの映像や、自動運転のセンサー、ARグラスなどを通して、世界の様々な現象がデータとして把握できる未来が近づいてきています。最終的には、この世界のあらゆるデータを学習してバーチャル空間に「世界」を再構築するAIの実現を目指しています。

未来の仮想空間の「民主化」に向けて

現在の2次元のインターネット空間はGAFA(Google、Amazon、Facebook、Appleの頭文字を取った造語)と呼ばれるアメリカの超巨大IT企業の寡占状態にあります。ネット空間にはこれまで国境が無かったため、最先端の技術に潤沢な資本と人材を投下できる企業が独占できる状態にありました。今後のメタバースといった三次元バーチャル空間においても、GAFAと呼ばれる超巨大企業の独占が進んでいく可能性は非常に高いです。

広大で精細なバーチャル空間を作るためには、優秀なクリエイターを大量に抱えて、数年間の開発に耐えられるだけの企業体力が必要になります。中国企業以外はGAFAに対抗できるほどの資金も人材も技術も保有していません。しかし、資本のある巨大企業だけが仮想空間を運営していくことになれば、健全な競争が起きず、多様性も生まれなくなってしまいます。

スタートアップや個人クリエイターでも、ハイクオリティなバーチャル空間を立ち上げて、多種多少な仮想世界を作り、ビジネスをしたり表現をしたりできる環境が理想的です。巨大企業による独占を防ぎ、未来のバーチャル空間の「民主化」を図るには誰もが無料で使えるインフラが必要になります。現在のコンピューターにとっての「Linux」や、インターネットにとっての「Wikipedia」のように、本プロジェクトもバーチャル空間の発展のための未来のインフラにしたいと考えています。
これまでの活動

インターネットを活用した事業を10年近くやってきたのでビッグデータ解析やAI技術といった分野にはもともと知見がありました。宇宙産業に携わりたいと昔から思っていたので、2017年に宇宙分野における研究開発を行う会社を創業し、特に衛星データ活用の方法を試行錯誤していました。

2020年に新型コロナの世界的な流行によってバーチャルの価値が高まった事と5Gの普及によって本格的にマトリックスのような未来が前倒しで到来すると感じ、約1年かけて衛星データとAIと3DCGを融合させた技術開発を少人数のメンバーで進めてきました。
クラウドファンディングを活用したい理由

今回はクラウドファンディングを活用したいと考えたのは、本プロジェクトはベンチャーキャピタルやスタートアップ投資などの従来の資金調達手段とは相性がよくない分野であるという理由が大きいです。

アメリカは1980年代からコンピュータやインターネットなどの新しい情報通信技術に積極的に投資をして成功してきましたが、日本はこの分野への投資が遅れて、コンピューター・WEBサービス・スマートフォン・AI技術と、全てのテーマで国際的な競争に敗れてきました。技術への投資で成功事例が少ない日本では、世界でイノベーションを狙うような大胆な技術は投資の対象にはなりにくく、逆に短期間で利益が出せる日本国内向けの手堅いビジネスがメインの投資対象になる傾向が強いです。

本プロジェクトは様々な産業に大きなインパクトを与え得る技術と捉えていますが、長期にわたる継続的な