イターや小さなスタートアップだとゼロから仮想空間を立ち上げるのは大変です。もし世界全体のハイクオリティな3Dモデルが使えるようになれば、個人やスタートアップでも大手企業に劣らないクオリティの仮想空間を立ち上げてサービスを提供できる未来が実現できます。
②ゲーム開発
スマートフォンやPlayStationで提供されているゲームの大半は3DCGを活用して表現がどんどんリッチになっていますが、表現がリアルになるほど開発コストも高騰していく傾向にあります。現在は大きいタイトルだと開発費は数十億円にのぼることもあります。世界の3Dモデルを背景やステージに活用できればゲーム開発コストや期間を大幅に短縮することができる可能性があります。
③映像制作
SFやアクションなどあらゆるジャンルの映画・ドラマ・映像作品で3DCGを活用するのが一般的になってきており、フル3DCGで作られる映画も珍しくありません。映画においても背景やCGをゼロから作る制作コストは高く、世界全体の3Dモデルが無料で使えれば映像制作のプロセスは大きく変わります。
④都市開発
シンガポールでは既に国全体の3Dモデルを作り、政府が道路建設や渋滞対策などの都市開発にデジタルツインを活用しています。日本でも一部の省庁や都道府県でデジタルツインを作って運用しようとする取り組みが始まっています。今後世界中の行政府が都市開発を行う上でデジタルツインを活用していく中で、世界全体の3Dモデルの提供は都市開発や国家運営のあり方も大きく変えるポテンシャルがあります。
⑤防災・防衛
地震・洪水・津波・土砂崩れが起きた場合のシミュレーションには二次元の地図ではなく高さが存在する三次元の地図が必要です。またテロ対策など国家の安全保障に関わるような防災・防衛の領域では限りなく現実に近い環境をデジタル上で再現した上で、リスクシミレーションを行う必要があります。
⑥自動運転
自動運転車が事故を起こさずに走らせるためには、AIに現実世界に近いコースを事前に学習させて、走行シミュレーションテストを繰り返す必要があります。自動運転の普及により都市の精細な3Dモデルの需要が世界的に発生していく可能性が高いです。
AIが作った地球の3Dモデルの無償配布を予定
AIが作り出した世界の3Dモデルを世界中の誰でもダウンロードして無料で使えるように、サービスサイトを準備しています。初期は東京やニューヨークなどの巨大都市から配布していき、徐々にエリアを拡大して地球全体をカバーしていく予定です。
使い方は簡単で、会員登録した後にマップ付きのダッシュボードが表示され、3Dモデルが欲しいエリアを地図上のタイルから選択すると3Dモデルがダウンロードできる仕組みになっています。初期は「Unreal Engine」に優先的に対応し、その後「Unity」や「Blender」やその他のゲームエンジンやソフトウェアにも互換性を持たせるように順次対応していく予定です。
準備中のサービスサイトのトップページ。開かれているという意味の「OPEN」と地球の「EARTH」を掛け合わせた「OpenEarth」というサービスブランドを予定しています。
会員登録するとダッシュボードが表示され、地図上から欲しい3Dモデルのエリアを選択してすぐにダウンロードできます。クラウド上で動くSaaSとしての提供を予定しています。
また、現在は地球の精細な3Dモデルの自動生成をメインに開発していますが、地上を作り終えた後には、世界各国の交通量・人通り・昼夜・四季・気温・植物