衛星データとAIを活用してバーチャル空間に「世界」を自動生成するプロジェクト

衛星データとAIを活用してバーチャル空間に「世界」を自動生成するプロジェクト
衛星データを活用してバーチャル空間に「世界」を自動生成するAIを開発中で、AIが作るバーチャル世界のスポンサーを募集しています。映画『マトリックス』『レディ・プレイヤー1』『サマーウォーズ』『竜とそばかすの姫』のように、人類が仮想空間で生活するための未来のインフラを創りたいと考えています。

ていくと予想しています。

現在のインターネット空間のように、三次元のバーチャル空間においても世界中の人々が自分が望む世界を作りあげて、相互作用を起こしながら発展していくような未来の実現を目指しています。

3つのテクノロジーの融合:衛星データ × AI × 3DCG

プロジェクトをスタートする前に各領域の専門家に相談した時は「現在の技術では難しい」と言われることが大半でした。ただ、1つのテクノロジーで無理ならば複数の領域の技術を混ぜ合わせれば可能かもしれないと考え、3つの異なる領域のテクノロジーを融合させるアプローチをとって実現させました。

本プロジェクトは、①衛星データ、②AI技術、③3DCG技術の三つの技術を融合させて作っています。

①一つ目は、衛星データです。これはGIS(Geographic Information System)という分野で、衛星から取得できる地上の画像を解析して変化を察知したり、地上にレーダーを照射することで標高を把握したり(DSM・DEM)といった技術があります。本プロジェクトでは衛星から取得できる世界中の地上の画像と標高データをAIに学習させています。

②二つ目は、機械学習・深層学習などのAI技術の活用です。従来は衛星データから人間の目によって地上の変化を検出していましたが、システムで膨大な衛星データを学習して対象となる構造物を自動検出することが可能になりました。本プロジェクトでは衛星データから建造物を自動検出や自動分類したり、3Dモデルを自動生成する際に活用しています。

③三つ目は、3DCG技術です。コンピュータの計算能力が劇的に進化したことで、従来では表現できなかったレベルのグラフィックも表現できるようになってきています。本プロジェクトでは衛星データをAIに学習させたのちに、アルゴリズムに基づいて地上の3Dモデルを自動生成し、鉄・ガラス・石・植物などのCGによる材質表現まで自動化しています。

産業への活用:デジタルツインとメタバース

最近、現実世界と瓜二つの仮想世界を作って様々なシミュレーションに役立てる「デジタルツイン」が世界中で注目を集めています。都市開発や建築などの従来の用途から、VRや自動運転といった新しい分野での活用も試され始めています。しかし、現実世界の精密な3Dモデルを作るのは非常にコストが高く、各国でも首都圏の一部でようやく基礎的な情報の公開が始まった段階です。

本プロジェクトでは三つの異なる分野のテクノロジーを融合させることで全自動でデジタルツインを生成することが可能です。衛星データの活用によって地球全体の情報を広範囲にカバーすることができるため、日本だけでなく世界全体に応用できるスケーラビリティがある仕組みとなっています。

今後AIが生成した地球全体の3Dモデルを誰もが無料で使えるようになると、具体的には下記のような産業に大きなイノベーションが起きることが想定できます。

①仮想現実(VR・メタバース)
昨今は「メタバース」という言葉が注目されてきています。これは「三次元バーチャル空間で相互交流できる仮想世界のこと」を指したもので、Facebookが5000億円以上の巨額の投資を表明して話題を呼びました。VRが普及すれば現在の二次元のWEBサービスの多くが三次元のバーチャル空間でも楽しめるようになることが予想されます。VRやメタバース上では人々が動き回るための空間を作る必要がありますが、大規模でハイクオリティになるほど開発コストは高額になっていきます。そのため、個人クリエ