やすい仕様になっています。
手を洗うとき、いちいち袖口をまくるのは結構面倒。点滴や注射などの機会が多い入院中となれば尚更です。だから、袖口にロールアップ式のベルトをプラス。しっかり留められるからずり落ちてくる心配もないし、ちょっと暑いと感じたときの体温調整にも便利です。
機能性にこだわった結果、
おしゃれも着心地もバツグンに。
パンツの裾にはギャザーを効かせて。おしゃれにこだわりつつ、「脱いでも裾が床につかない」「めくれ上がらないから足下が冷えづらい」「裾が広がらないから足下がよく見える」といった機能性も重視しました。ウエストのゴム部分はかたすぎず、ゆるすぎずのちょうどいいバランスを追求。締め付け感のない履き心地で、長時間快適です。
パンツのこだわりは内側にも。両手で持ち上げやすい位置にループを取り付け。ここを引っ張ったり、下げたりするだけで従来よりもラクに着脱できます。最低限の動作で済む上に、裾のギャザーがずり落ちるのをしっかりと防いでくれるから、快適&時短のダブル効果に。
セットアップ感覚で、
気軽に体温調整。
冷暖房などによる寒暖差が激しい場所でも快適に過ごせる羽織付き 。トップス・パンツと同じ生地だから、セットアップとしてのかわいさもバッチリです。大きめポケットがついていて、スマートフォンや診察券など、大事な身の回り品を入れて出歩くのにもピッタリ。前を閉めても、開けてきても、羽織ってもサマになるガウンです。
必要なアイテムをすべて収納可。
いざというときに役立つ大きめポーチ 。
入院は「思いがけず急に!」というケースも決して少なくありません。そんなときのために、タオルやパジャマなど、最低限の荷物を入れて備えられる入院用ポーチも付けました。
これひとつあれば、ひとまず準備完了。病院内のちょっとした移動にも便利です。
この商品の制作を担当した小林さんより
今までは、入院時に着る服装に対して何か不都合 があっても、「こういうものだから仕方ない」と、クリップで留めるなど自分なりに工夫して過ごしてきました。しかし、今回のプロジェクトを通じて、私と同じように障がいや病気と付き合いながら生活している人たちとファッションについて話し合ったところ、「悩んでいるのは私だけじゃないんだ」と気づいたんです。どうすれば悩みを解決できるかみんなで話し合い、完成したのがわたしに寄り添う入院パジャマセット。かわいくて、便利で、着るのが楽しみなんです。きっと、このパジャマ必要としている人が他にもいるはず。入院生活にもっとファッションを取り入れたい方や、日々のちょっとした動作に悩んでいる方がいたら、ぜひ試してもらいたいですね。
車いす生活をもっとオシャレに。
「好き」も「ラク」もこだわった、
カジュアルセットアップ。
全国に180万人以上いると言われる、肢体不自由の方々。
その多くの方が、ファッションに関する悩みを抱えています。
「手足が不自由だからファスナーを上げ下げしづらい」
「車いすで過ごすと服のあちこちがこすれて汚れてしまう」
「生地がかたいと肌に刺激が強くて……」
これらは、ほんの一部の声。
たくさんある悩みを少しでも軽減できるよう、「着やすい」「漕ぎやすい」「見た目もオシャレ」な、シャツ・パーカー・デニムのセットアップをつくりました。
一緒に制作したのは、車いす生活が12年になる鈴木さん。
「着るのがラクだからという理由で選んだ服は、結局、好きじゃないから着たくなくなるんですよね」
そう話す鈴木さんと一緒に