京都の鍛冶師が作ったアイアン無骨鍛造ペグ「WAPEG(和ペグ)」

京都の鍛冶師が作ったアイアン無骨鍛造ペグ「WAPEG(和ペグ)」
手に持つことでわかる重厚感と存在感。黒皮鉄による持った人の所有欲を満たしてくれる無骨ペグ。キャンプの基本ギアであるからこそこだわりたい。他のキャンパーと差を付けるキャンプスタイルを演出古都京都の鍛冶師による1本ずつ鍛えた抜いた鍛造ペグ。末永く愛用できるのには秘密がある。

鉄の厚み、重さにこだわり試行錯誤の末、辿り着いた無骨なフォルム。
キャンプには必需品のペグ。外観デザインにこだわった製品がないことに気付き、製品化に至りました。

数あるペグの中でも鍛造ペグは機能性が重視されます。
地面に砂利や石が混じったキャンプサイトでは強いペグでないと刺さりません。

タープやテントと設営する際はペグの役割は重要になります。
キャンプサイトは様々です。あらゆる場面でペグは強靭さを求められます。

土、砂利、芝生のキャンプサイトで設営テストを行っております。

あと様々なサイト内の位置でもテストを行っております。
どのサイトでもワペグは問題なく設営が可能でした。

機能性も重視しつつ、見た目やデザインもいいもの。それが「Wapeg(ワペグ)」です。

本来、鍛造は古来からの伝統技法による鋼鉄を叩き上げて鍛えて強くする技法。
鍛冶師が鉄を1000度近くまで熱して直接叩くことで鉄分子が整い強度が増します。
鍛冶師が1本1本丁寧に鉄を鍛えることで強靭な製品が作り上げられていきます。
なぜ鍛冶師がワペグを作ると長く愛用できるのか…
それはもしワペグが使用時に曲がってしまっても鍛冶師が叩けば元に戻せるということです。

鉄は一度曲がってしまうと見た目で真っすぐ戻ったとしても強度は落ちてしまいます。
しかしワペグは鍛冶師により高温に熱して叩いて鍛え直せば見た目も強度も元に戻ります。
このように鍛冶師であればあっという間に元に戻せるので末永く愛用頂けます。

今回Wapeg製作いただいている鍛冶師 和釘工房青山 青山さん
ワペグのモチーフになっている和釘は明治時代まで日本中の建築に使用されいました。

国宝や重要文化財の寺社仏閣にも使用されており、1000年前に作られた和釘でさえも復原の際は鍛冶師の方が叩き直して再使用します。
古い鉄でさえも元に戻すことができるということです。

手作業による仕上げのため、同じものは出来上がりません。
見た目も荒々しく、地面に刺さっているだけでも風景が映えます。
全てそれぞれの表情を持ち、1本1本に愛着が沸きます。
当然他のキャンパーにも被ることはそうないでしょう。

ワペグの科学的な実証のために公的な検査機関での強度検査をして参りました。
完成品のワペグを専用の強度検査機に乗せて検査を開始しました。
そしてその結果、Wapegに300kgの加重をかけた際わずか1mmのひずみが出るのみでした。

500kgの加重により約90度の角度まで曲げても、折れて切れることもなくヒビもありません。

ヒビや折れることなく曲がるのみであれば上記のように元の形状に戻すことが可能です。
これらが鍛冶師の職人による製品がゆえの特権であり、いつまでも使い続けることができる製品であることが実証されました。

先にも記載いたしましたが「Wapeg」は日本の伝統工芸品の和釘をモチーフにして製作しております。
和釘は、はるか昔の飛鳥時代から使われている建築部材で、明治時代の中頃まで広く普及していました。

現在でもお寺、神社、お城など寺社仏閣に使われていますが和釘を作れる鍛冶職人の方は年々減ってきている状況です。

1000年以上も前からある伝統ある和釘、今となっては伝統工芸品を知っていただくため、なくさないために現代のものとミックスすることで残せる。
そういった思いを込めてワペグは誕生いたしました。
新たにアウトドア部門を立ち上げにあたり、第一弾の製品企画を考えていた日々。
キャンプを行う上で必ず誰しもが扱うであろうギアから始めた