「我孫子遺産」を次世代へ 市指定文化財 志賀直哉邸跡書斎修復プロジェクト

「我孫子遺産」を次世代へ 市指定文化財 志賀直哉邸跡書斎修復プロジェクト
志賀直哉は、大正から昭和にかけて活躍した白樺派を代表する作家で、「小説の神様」とも称されています。現在の我孫子市には、大正4(1915)年に移住、同12(1923)年まで居住し、執筆を続けました。志賀直哉が執筆時に使用していた書斎は、現在我孫子市が管理していますが、経年劣化が進む中で修復が必要な状況となっています...

。雨戸が閉まって内部が見えていない状態でも、見えてしまう場所なので、どうしても建物の状態が悪く見えてしまいます。
目指すところ

志賀直哉邸跡書斎を保存・活用し、「文学のまち」としての魅力あふれる我孫子を発信したい!

志賀直哉邸跡書斎修復プロジェクトは、志賀直哉が創作に打ち込んだ空間を保存し、未来につなげることで、「文学のまち」としての我孫子の魅力を、より多くの人々に発信していくことができればと思い実施しております。文化財には、その歴史を知ったり実際に訪れたりすることで、現在に生きる私たちに新たな気付きを与えてくれる力があると思います。我孫子には志賀直哉邸以外にも多くの文化財がありますが、市としてはこれらの文化財を「我孫子遺産」として可能な限り保存・活用して未来につなげていきたいと考えておりますので、少しでも多くの皆さまのご賛同を願っております。また、今回のプロジェクトを通じて、我孫子に少しでも興味・関心を持っていただき、たくさんの方に我孫子を知ってもらえることができればと思います。
【写真について】
志賀直哉邸跡書斎が建っている場所は「雁明(がんみょう)緑地」として、整備されています。奥に見えるブロックには、志賀が書いた旧居図をもとに、間取りを復元したものとなっており、公園の各所に志賀にまつわるエピソードを紹介する説明板を設置しています。
寄付の使い道

寄附金については、市が今年度実施する志賀直哉邸跡書斎の修復事業の財源とさせていただきます。
古き良き我孫子を守る「我孫子遺産」の修復・保存のため、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
なお、寄附金額が目標金額を超えた場合については、来年度以降の志賀直哉邸修復に要する費用や他の文化財の維持管理、資料の修復・保存のために活用していきます。
【修復内容】
網代天井は補修を行い、軒ひさしは当時の雰囲気を意識しつつ、建物内部を守るために修理します。併せて、近くで見ても危険でないよう濡縁も修理します。壁の漆喰は塗り直すことで、経年による色あせが解消され、志賀が使っていた当時の趣を取り戻すよう修復します。
自治体からのメッセージ

我(われ)・孫(まご)・子(こ)、我孫子の新たな物語へご協力をお願いします。

我孫子市は、昨年文化庁より文化財保存活用地域計画の認定を受け、文化財の保存活用に力を入れています。今を生きる「我」々が「子」、「孫」の代に貴重な「我孫子遺産」を保存・活用することで、我孫子から魅力的なヒト、モノが生まれるきっかけになるかもしれません。近年でも我孫子はゆかりの作家が多い街です。そんな我孫子の魅力の創造者、小説の神様、志賀直哉の書斎の修復・保存へのご協力をお願いいたします。
【写真について】
志賀直哉邸跡書斎から歩いて2~3分の場所にある我孫子市白樺文学館。文学館では志賀直哉をはじめとする白樺派の文人と我孫子との関係を紹介する展示を行っています。書斎をご見学の際は、ぜひ、お立ち寄りください。
事業スケジュール

令和3年9月1日:プロジェクト(寄附金募集)開始
令和4年1月5日:プロジェクト(寄附金募集)終了

志賀直哉邸跡書斎は、10月から修復工事を行い、11月末に修復完了の予定です。工事の様子など我孫子市白樺文学館のTwitterやブログをとおして、ご報告していく予定です。
寄附金は志賀直哉邸跡書斎の修復及び、書斎の近くにある我孫子市白樺文学館所蔵資料の修復などに活用していきます。

【寄付に関する注意事項】
目標金額に到達しなかった場合の寄付金の返還はございません。
目標金額に