す。
人生を賭けた起業もうまくいかず、当時お付き合いしていた彼からも別れを告げられ、30歳を前に人生に絶望しました。
私はこれから何をすべきなのか自分について振り返り、幼少期から社会人までを全て振り返り何をすべきかを向き合う日々が続きました。
そして、幼少期、大人になるまで多く「表現をすること」が私の中で重要であったことに気が付いたのです。
「絵を描いてみない?」
「表現をすること」で思いついたのが、幼少期の頃に描いていた絵でした。
そんな時、たまたま知り合った方に
「私、ほとんど経験はないのですが、絵をやりたいと思っているんですよね」
と話したところ、興味を持ってくださり、リクエストをいただいたのです。
フェンシング競技のデータ分析を担当していたある方について、その方を表現する絵をを描いてくれないか、と。
そして、その 2020年2月に1000人規模のイベントで初のライブペインティングデビューをさせていただくことができました。
※その方が最近、東京オリンピック2020の金メダル獲得に貢献するといったニュースがありました!
多くの方の前でパフォーマンスするライブペイント
「次はうちの会場でライブペインティングしてよ!」
ライブペインティングデビューから次々とお声かけをいただき、虎ノ門ヒルズや作家の養老孟司さんが所有されている「養老の森」というとても大きな場所でパフォーマンスをさせていただくことができました。
大自然の中や都会の洗練された場所で芸術を届けることができたのは、私にとって大変心揺さぶられる経験でした。
改めてライブペインティングが持つ力、芸術が持つ力で人と繋がれた気がしたのです。
しかし…..
コロナで突然終わりを迎えるパフォーマンス
人と繋がれる喜びも束の間でした。
コロナが全世界で猛威を振るい、大勢の方の前でパフォーマンスできる状況ではなくなってしまいました。
しかしできることはないかと主催者の方々と必死に考え、シドニーと東京を繋ぐオンラインライブペインティングをするなど芸術のもつ可能性を信じ続け表現することをやめませんでした。
その中には24時間描き続けたら何が完成するのかを表現するため、24時間ライブ配信し続ける企画もありました。
未曾有の状況下の中できることを精一杯考えやり切る、それが私のコロナ禍でできる最大の芸術表現でした。
個人を抽象画として表現するプロジェクト「ZOOM背景画プロジェクト」を開始。
「このZOOM背景とっても好評なんだよ!」
転機は突然訪れました。
友人が私が過去に発表した作品をZOOM背景として使ってくれていたのです。
しかも、誕生日が近いということで、自分用のプレゼントとして絵画ををリクエストしてくれたのです。
「今現在自分が感じていることを残しておきたい」
こうして、「話しながらその人を抽象画にするプロジェクトZOOM背景画プロジェクト」が完成したのです。
「コロナ禍の中で悩んでいた。自分の内面を引き出し、それを抽象画にしてもらうことが、こんなに心震える体験になるとは思っても見なかった。見えなかった自分の美しさを見つけたようで…」
そう言って、涙を流される方もいらっしゃいました。
その人自身の持つ美しさを絵として表現したい
結果、コロナ禍でこのプロジェクトは大きく広がり、総勢100名の方の背景を描かせていただきました。そして、抽象画で表現することによって、多くの人の美しさ、強さを感じるとができました。
一方で、人生に可能