純国産ピックスキンで革共育文化を創りたい!

純国産ピックスキンで革共育文化を創りたい!
日本人は豚皮を食べない食文化のため食肉の副産物としての豚皮が生まれます。原皮から加工まで純国産で生産されているにも関わらず、日本国内であまり市場に流通せず知名度が低いピッグスキン。ピックスキンを通じて革製品をもっと身近にしたいという思いから「革共育」という文化を創っていきたいです。

はじめに・ご挨拶

初めまして。数ある中から当プロジェクトをご覧いただきありがとうございます。

私は三ツ木の代表、折笠と申します。子供が産まれたことををキッカケに「赤ちゃんや敏感肌の人にも安心して使える商品を作ろう」とハンドメイドを始め、今までに抱っこ紐よだれカバーやスタイなどの赤ちゃん用品から入園入学グッズ、和晒マスクなどを販売してきました。

ハンドメイドを始めて自分で仕入れをしていると「本当にこの素材は安心安全なのだろうか」と疑問を抱くようになりました。消費者側から見えない製造工程を透明化したい。その思いから実店舗の問屋を始め日本全国の素材をインターネットで仕入れたりと様々な素材に触れてきた中で純国産のピッグスキン(豚革)と出会い、本革の良さを実感していく中で「革をもっと身近にしたい」という思いが大きくなっていきました。
このプロジェクトで実現したいこと

今回提唱する『革共育』は、革と共に育む社会を実現していくことを目指した造語です。本革は動物の皮が原料のため、動物たちの傷やシワなどがそのまま残っていて一枚として同じ皮が無いというのが特徴です。そのため本革製品も何一つとして同じモノはないとも言えます。人間も同じく誰一人として同じ人がいないからこそ、それぞれの個性が発揮できる多様性社会が求められています。

本革を使って自分の欲しいモノや作りたいモノを革を通じて表現し、愛着を持って使い続けられるカタチを創り継承する。一人一人が創造主(クリエイティブ)であり、イメージしたものをカタチにできることの面白さを革を通じて伝えていきたい。この思いから誰もがいつでも革に触れられる場所(アトリエ)をオープンしたい!と考えプロジェクトを立ち上げました。
プロジェクトを立ち上げた背景

子供達に何を伝えていけるのだろうかと考えたときに「良いモノを伝えたい」という思いが芽生えたけれど、そもそも良いモノって何なのだろうと自問自答の日々。自分の出した良いモノの答えは「使い続けられるモノ」でした。次世代に受け継がれ長く愛される製品を『純国産のピッグスキン(豚革)』で創出していきたいと考えております。

日本には多くの伝統文化や伝統技法が沢山の人によって受け継がれていますが、革の加工をする職人(タンナー)もその一つで、日本の皮革は世界でも高く評価されているにも関わらず国内ではあまり知られていない産業の一つでもあります。また近年のフェイクレザー(合成皮革や人工皮革)の生産・流通量増加に伴い皮革産業が厳しくなっていきているのも現状課題です。

そもそもピッグスキン(豚革)ってどんな革なのか気になりますよね。
名前の通り豚の革なのですが、今まであまり表に出てくる事がなかったため革好きの方でも聞いたことがなかったというくらい知名度が低いです。その理由として、豚革の特徴である3つの毛穴が少し目立ってしまうといった点がありますが、その毛穴によって他の革に比べると通気性が良いと言われています。唯一のデメリットと言われた見た目の毛穴ですが、今では加工によって毛穴の目立たないピッグスキンも増えてきています。他の革(牛や馬)に比べると薄くて柔らかく摩擦にも強いことから、鞄や靴の裏地として多く利用されています。

ピッグスキンの国内生産量9割が東京都墨田区で生産されています。東京で作られているなんて驚きですよね。日本人は豚革を食べない食文化のため食肉加工の際に豚の原皮が出るのですが、豚革の歴史を辿ると江戸で肉を食べ出した時代と同時に皮革産業も発展していきました。現代では豚肉の消費量は