のはず。そもそも体幹が効かなければ、一人で座っていることさえ無理なのですから、「カヌーなんかできるはずがない」と考えるほうが普通です。
しかも、競技に欠かせない補助用具から練習や遠征に帯同してくれるサポーターの確保に至るまで、すべて自費で賄わなくてはならないとなれば、なおさら。さらに競技参加へのハードルを高くしています。
※パラカヌーは3つのクラスに分かれており、VL1とは、VL2、VL3よりも身体に重度の障がいをもつ人を出場の対象としています
パラサポWEB
https://www.parasapo.tokyo/sports/canoe
世界への挑戦
カヌーは「障がい者/健常者」にかかわらず、水上で自然と「共生」でき、その人のペースで自由に楽しむことができる魅力あふれるスポーツです。
そう、カヌーに車いすは必要ないのです!
△水上でのトレーナー(健常者)と私
2021年9月、私はデンマーク・コペンハーゲンで開催される「カヌースプリント世界選手権(2021 ICF canoe sprint & paracanoe world championships copenhagen)」の「パラカヌー世界選手権」へ出場することを決意しました。
頸髄を損傷し、両足はおろか両手も麻痺。体幹も使えない障がいをもちながら、パラカヌー競技に取り組んでいる選手は世界でも少ないでしょう。
それでも、今回、「カヌースプリント世界選手権」で行われるパラカヌー「ヴァー種目 VL1」への出場を決めたのは、障がいが重くても他の選手と変わらないレベルで競い合うことで、「パラカヌーの魅力」を世界中の仲間にアピールできると考えたからです。
プロジェクトの目的
世界の大舞台に立ち、私と同じような障がいをもつ仲間にパラカヌーの魅力を伝えたい!
水上で心地よく身体を動かすことで、障がいで低下した体力や運動機能は向上し、精神面でも生活面でも自分らしさを取り戻すことができるのです。
かつての私もそうであったように、人生半ばで重度の障がいを負った人は、とかく生きる目標や自分らしさを見失いがちです。
そのような人たちに、障がいに負けることなく、目標に向かって努力し続けることで広がる自らの可能性を信じてほしい。そして何よりパラカヌーを通じてつながる仲間との出会いや幸せを届けたい!
△ 同じ江東区カヌー協会に所属している瀬立モニカ選手と
△ 最近ではパラカヌーを通じたリハビリや社会復帰などの体験を講演することも
しかしながら、「パラカヌー世界選手権」に出場するためには、私の競技活動をサポートしてくれるトレーナーや帯同者をはじめ多くの方々の協力に加えて多額の資金が必要となり、皆さまにご支援をお願いすることにいたしました。
△このように腕の力だけで車いすに乗ります。
資金の使い道・実施スケジュール
2021年9月15〜19日に開催される「パラカヌー世界選手権 コペンハーゲン」への出場にかかる旅費や宿泊費、帯同者(コーチ、スタッフ)の遠征費、強化合宿費などに使わせていただきます。
1. 旅 費:150万円(競技用具の輸送費を含む、成田-コペンハーゲン往復3人分)
2. 滞在費: 46.5万円(現地での移動費等を含む、コペンハーゲン11日間 3人分)
3. 強化練習・合宿費: 70万円(現地までの移動費等を含む)
4. 帯同者の日当: 90万円(90日×2人分)
5. 競技用具調整費: 50万円
6. CAMPFIRE手数料: 93.5万円(17%+消費税