したという最終兵器「巨神兵」であった。そして、少女ナウシカの愛が奇跡を呼ぶ…。
映画が日常的にあるまちを目指して
水戸の街は奥深い歴史と文化をもつ場所です。本来であれば、歩きながらゆっくりとその魅力に触れたいところですが、大通り沿いをはじめまちなかを見ると締まっている店舗も多く、全国的な中心市街地の空洞化の問題は水戸にもその影を大きく落としています。
その中で今まで育んできた「文化」を再構築する試みが、様々な団体によって行われています。昭和の時代にはたくさんあった映画館が培ってきた映画文化を、現代に活かしていこうという活動も盛んに行われています。
photo:水戸駅前・弘道館
野外映画上映を運営を担当している野外映画上映会実行委員会の母体 310+1シネマプロジェクトは、水戸のまちなかを中心に16mm映写機をつかった子供向けの企画シネマサーカスや、非映画館(カフェやホテル・空き店舗など)での上映会等さまざまな映画事業を非営利にて手がけています。その事業の一環として、好きな人がお金を払って観る嗜好的な上映の場ではなく、“大人から子供まで気軽に様々な人が集うコミュニケーションの場としての映画会”という位置づけで野外上映会を企画運営しています。
まちなかに自然な形で映画と接する場所がある…素敵なまちの光景ではないでしょうか。
■上映実績(上映場所は2017年は三の丸庁舎広場、他は水戸芸術館広場)
2012年 E.T.(監督:スティーヴン・スピルバーグ)
2013年 レイダース/失われたアーク《聖櫃》(監督:スティーヴン・スピルバーグ)
2014年 ジュラシック・パーク(監督:スティーヴン・スピルバーグ)
2015年 バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(監督:ロバート・ゼメキス)
2016年 未知との遭遇(監督:スティーヴン・スピルバーグ)
2017年 スタンド・バイ・ミー(監督:ロブ・ライナー)
2018年 スパイダーマン:ホームカミング(監督:ジョン・ワッツ)
2019年 ボヘミアン・ラプソディ(監督:ブライアン・シンガー)
2020年 ブルース・ブラザース(監督:ジョン・ランディス)
上映を行うなかで、問題点も多々あります。
公共的な広場での開催、コンセプトに照らし合わせて入場は無料にせざるを得ません。ボランティアでの運営ということもあって、営業も間々ならずなかなかスポンサーが集まらない…結果経費が捻出できず、スタッフの負担も大きく、継続が難しいという状況にあります。
また、これらに加え新型コロナウイルスの影響でさらなる会場対策や、入場制限などの条件が付加されることとなりました。
野外で映画を上映・観覧するという素晴らしい機会、場所をたくさんの方と共有させていただき、継続を前提とした形にシフトしていくことで、映画文化を起点としたまちづくりの一端を担えればと考えています。この機会・場所を未来につないでいくことで、自然に「映画のあるまち」をつくっていければ。
是非、ご理解のうえ、ご支援の程宜しくお願いします。
スケジュールと資金の使い道
野外映画上映は企画立案からスタートします。いつどの様な形で上映するのかを関係者を含めて話し合います。音がでる催しなのでその点にも配慮しています。その後、上映作品を決めたり、上映機材や運営するスタッフの仕事の割り振りや依頼、当日の段取りの話し合い、告知や広報等の活動をしていきます。開催4ヶ月前程から準備を行っており、時間やお金を工面して仕事を進めています。
当日は、何もない広場に安全対策を施した上で