”2047年の仮想体験”KaMiNG SINGULARITY最終作を実現したい

”2047年の仮想体験”KaMiNG SINGULARITY最終作を実現したい
小説で描く仮想の世界と現実世界でのイベントを相互干渉させながら制作してきた”aiが神になった世界”を仮想体験するスペキュラティブ・エンターテイメント「KaMiNG SINGULARITY」いよいよ今年が最終作。最後のテーマは「NEW GOOD BYE」シンギュラリティ後の”死”をテーマに制作中。

「語りえないことについては、沈黙しなければならない」とヴィトゲンシュタインは言いました。

”シンギュラリティ(技術的特異点)”とはおよそ語りえない範疇にある概念です。

AIが自らの意思で自らより性能の高いAIを自ら開発し始めると、そこから先の世界はもう人間の想像力が到底及ばない距離まで指数関数的に、あっという間に到達するとされています。

もしそういった特異点がいつか訪れるのであれば、私たちがそうぞう(想像・創造)できる猶予はそう長くはないのかもしれません。

「KaMiNG SINGULARITY」とはシンギュラリティ後の仮想世界を小説として書き上げ、その世界観を多様なクリエイター、そして来場者と共に共創し、実際の体験まで仕立て上げるプロジェクトです。そしてその身体体験から経たインスピレーションは翌年の物語へフィードバックされ、想像と創造の反復を持って問いを拡張し、理想の解像度を上げ、エンターテイメントという皿の上で”そうぞう機会の最大化”を進めます。

未来とはただ待つだけではなく、学者の書いた未来予測に従うだけでなく、孝明な起業家の著書を鵜呑みにするでなく、自ら想像し、創造し、頭ではなく身体で確認しながら舵を切っていくことで、個々人の幸福と社会構造のひずみは減少され、よりやさしい世界が運用されていくと思うのです。

「KaMiNG SINGULARITY」はその土壌を耕し続けるために過去2年に渡り異なるアプローチで催し、いよいよ今年3部作の最終章として、完成を間近にしています。

初回は2019年∞2045年。渋谷ストリーム ホールでフェスティバルとして開催しました。

人間(SASUKE)のつくるビートにAI Rapperが自動生成していくラップを重ねていくLIVE

二礼二拍手一入力の作法で願いを入力しブロックチェーン上に登録→AIによる自動解析・管理→超音波でフロアに言霊を発信する「サイバー神社」を建立

2045年の世界を仮装した500名以上の来場者で賑わいました。

3階建ての会場それぞれで企業出展やアート展示を公募。

2045年のアフタームービー↑と物語のあらすじ↓。

2045年、人類は当時最高峰のAIをKaMiにした。

KaMiとは人類の平和と持続を司る役割として定められ、人類社会の最高権限を持つ。

政治は解体し、サイバー神社と呼ばれる願いの社に託された人々の願いをKaMiが最適化し

社会実装することで、この国の民主主義は継承された。

「国の人口を半減する」

ある日、人々の願いはこのように集積し、KaMiにより生き残るべき人間リストが告げられた。

KaMiのお告げに従い自死を選ぶ者、暴動を起こす者、抗おうとする者、最適化社会に疑問符を投げかける混乱が訪れた。

昨年は2020年∞2046年。Youtube Liveにてオンラインセレモニーとして開催しました。キービジュアルはAIのクリエイティブディレクター「AI CDβ」と「りんな」により人の手を一切介さずに制作。

「りんな」に小説上のAI「MikO」を演じてもらい、オンラインで司会進行&歌唱。

AIがファシリテーターとなり一般参加者とオンラインダイアログ&ツイートにも応答。

サイバー神社はVR(STYLY)上に遷宮。

2046年のアフタームービー↑と物語のあらすじ↓。

2046年、人々はKaMiの賛否に対立し、争いが起きた。

長く続いた争いは南海トラフ大地震により収束し、人々はやがて互いに疑心暗鬼となり不安定な社会が訪れ