三島有紀子監督が紡ぐ映画『組曲 うつしだすこと』を全国に届けるためのプロジェクト

三島有紀子監督が紡ぐ映画『組曲 うつしだすこと』を全国に届けるためのプロジェクト
〝みんながこのコロナ禍に何を感じていたのかを記録して、残そうと思いました。〟 映画監督 三島有紀子が、2020年の4月22日に実際に体験したことを元に、ワークショップで出会った俳優達とともに、自分たちの物語を素直に映し出していく『映画』です。

はじめに
三島有紀子 監督

『みんなが、このコロナ禍で何を感じていたのかを記録して、残そうと思ったんです。

ただ、みんな役者なので、どんな感情が生まれているのかを聞いて、それが生まれる設定だけ決め、撮ってもらうことにしました。

ある俳優が、好きな人とリモートで会話していくうちに本当に話したい人が見えて来た……と言うので、好きな相手役を決めてその人とリモートで話している時にどんなことが起こるのかをやってもらったり。

元気のなかったパートナーがコロナ渦でむしろ生き生きしているのを嬉しそうに語る役者さんの姿を見て、パートナーについてのビデオ日記みたいなものをつけてもらったり。

共通のシチュエーションは、朝4時に女の人の泣き声がどこかから聞こえてくる。

声は事前に録音してそれを実際に聞いてもらい、その時の感情の動きを記録してもらったんです。』 

■監督プロフィール

大阪市出身。18歳からインディーズ映画を撮り始め、大学卒業後NHKに入局。「NHKスペシャル」「トップランナー」など市井の人々を追う人間ドキュメンタリーを数多く企画・監督。03年に劇映画を撮るために独立しフリーの助監督として活動後、『しあわせのパン』(12年)、『ぶどうのなみだ』(14年)と、オリジナル脚本・監督で作品を発表。撮影後、同名小説を上梓した。企画から10年かけた『繕い裁つ人』(15年)は、第16回全州国際映画祭で上映され、韓国、台湾でも公開。その後、『少女』(16年)を手掛け、『幼な子われらに生まれ』(17年)では第41回モントリオール世界映画祭で最高賞に次ぐ審査員特別大賞に加え、第41回山路ふみ子賞作品賞、第42回報知映画賞では監督賞を受賞し、好評を博した。ドラマでは、桜木紫乃原作の『硝子の葦』(WOWOW)を監督。
このプロジェクトで実現したいこと

今回プロジェクトで集まった資金で、映画を公開するまでにあたり、人物以外で必要な情景カットや心象風景やラストカットの『撮影』、『編集』や『音楽』などの仕上げ工程にかかる部分、俳優やスタッフへのギャランティに使用いたします。

クラウドファンディングを企画したのは、映画を作り上げる過程でたくさんの共感していただける方と一緒に歩みを進めていきたいと思ったからです。

この映画は、2020年の出来事に共有したひとがその先の未来に進んでいくためのひとつの心の作品として思ってもらいたいと考えています。

ただ映画を劇場に公開するだけではなく、クラウドファンディングでつながる絆でみなと一緒に完成を迎えたいです。

プロジェクトをやろうと思った理由

2020年、世界中が同じ恐怖・不安を共有しました。

世界中の人間が同じ問題と気持ちをこれほど共有したことはないのではないかと思います。

その中でわたしたちは何を感じ何を見つめたのでしょうか?

〝みんながこのコロナ禍に 

何を感じていたのかを記録して、  

残そうと思いました。〟

この作品は映画監督三島有紀子が、2020年の4月22日に実際に体験したことを元に、ワークショップで出会った役者達とともに、自分たちの物語を素直に映し出していきます。

映画『組曲 うつしだすこと』の取り組み

この映画をつくるルールは

① 役者達の暮らしぶりや感じていることを三島が引き出す形で共に作る。

作・脚本は役者と三島の全員である。

② 役者達が自分で撮影する。

(情景カットなどは三島も撮影に参加)

③ 明け方に女の泣き声が聞こえて来るという設定はすべての出演者