こんにちは。このプロジェクトにアクセス下さり、ありがとうございます。
父の死によって次々と発覚する事実…。人生丸ごとが嘘になってしまった父の真の姿と、何も知らずに死んでいった母を癒すために書き始めた小説は、見失っていた自分をみつける旅になりました。
家族とは、絆とは?
ずっとわからなかった疑問は、父と母の人生を辿ることによって、彼らが最後に教えてくれました。
真実を炙り出すことによって、苦しみながらも、たどり着いたその「絆」
母親との心中未遂、幼児虐待、自殺未遂、精神不安定、壮絶な家族の重いテーマを、軽やかに描く、昭和を生きた家族の最後の破天荒コメディです。
その絆を残すことと、離れ離れになった父と母の居場所として、形にするプロジェクトにご支援をお願いします。
【トーク】愛ではない。絆の物語 ~俺のオヤジはクズでした~
有城佳音/有城見萌/制作:B-factory12
このプロジェクトで実現したいこと
一人息子である有城 佳音(ゆうき かのん) は、母の葬儀が終わり、まだぬくもりのある遺骨を目の前にして、「実は孫がおるんや」と父に聞かされました。二人の義弟妹が存在し、それぞれに幼い子供がいました。一人っ子のはずが、いきなり三人兄妹の長男になり、叔父になったのです。
その二年後、父は肺がんを患います。膠原病だったため、治療法が限られ、すぐに末期の告知を受けます。
それから三年が過ぎ、父の葬儀の日を迎えます。
遺言通り、本妻の息子として喪主を務めますが、二つの家族に分かれ、穏やかな葬儀とは程遠い無残なものになりました。
父と母を夫婦位牌にはできず、マイホームパパとして過ごした家族の元へ、父の位牌は引き取られました。そこには孫もおり、それがベストだと考えたからです。
自分たちにしかできない、穏やかでしめやかな、ひっそりとした葬儀を行いたい
そんな思いから、「俺のオヤジはクズでした」の小説を書き始めました。父を探し母を癒す旅のはずが、見失っていた自分を見つける旅になり、大きく姿を変えていきます。
記憶を手繰り、事実をたどると、父と母それぞれの人生と血縁、父の真の姿、そして、母の思い…。決して「温かい愛の物語」ではないですが、最後までたどり着いたとき、そこには三人家族の確かな絆がありました。
この小説は、父と母から最後に貰った、世界にひとつしかない物語です。小説としてだけではなく、家族のレクイエムとして朗読作品を仕上げることで、父と母が夫婦として過ごした証と、これから過ごせる場所を作り出せる。この絆の物語をたくさんの人に聴いて欲しい。
それが父と母の生きた人生に対する、自分たちにしかできない「弔い」になると考えました。
「俺のオヤジはクズでした」の朗読作品・限定本を制作します。
※「俺のオヤジはクズでした」はテキストでも読めます(無料)
【プロフィール】
有城佳音(作家):神戸新聞文学賞入賞後、短編小説集「雨のように、きこえる」デビュー。雑誌/タブロイド紙にコラム/エッセイを執筆後、妻の有城見萌により物語制作に専念するためB-factory12設立。
「日本の物語のあり方」として海外出版エージェントと契約、中国語翻訳など、独自の活動を展開。
現在は、神戸に拠点を移し、物語と音楽/映像の融合としてオムニバスショートムービー「破滅シタ世界」を制作。「俺のオヤジはクズでした」執筆連載中、Podcast新チャンネルより朗読配信準備中。
B-factory12公式HPはこちら
─事実を炙り出すことによってたどり着く、家族