こんな大変な作業、着物の知識ゼロの私には到底できません。
そこで紹介していただいたのが、近江八幡市にある
「社会福祉法人 きぬがさ福祉会 おうみやカフェ」さん
おうみやカフェは、就労継続支援事業B型事業所です。
ここでは、手間のかかる「洗い張り」をリーズナブルな価格で引き受けてくださいます!
枚数が多くても対応してくれるらしく、代表の山岡さん試作品を見て、「こんなステキな服になるの?」と喜んでくださり、このプロジェクトに協力してくれました。
代表の山岡理恵子氏
《 細部までこだわりぬいてくれるプロのお仕事 》
このプロジェクトになくてはならない存在なのが、縫製を担当してくださっている小堀さんと、パタンナーの森さんです。
身体が不自由な方の服を制作する場合、体型だけではなく、「どこが動かしにくくて、どんな時に不便を感じているのか」を考えてデザインしなければなりません。
それを可能にしてくれているのが小堀さん、森さんの知恵と経験です。
上記の動画で紹介した川部さんの服のように、
・まひがある人が歩くとき、どんな姿勢になるのか
・どこに、どの向きにポケットがあれば使いやすいのか
・どこにゆとりを持たせたら楽に脱ぎ着できるのか
・高い機能性が保ちつつ、どこを絞ればオシャレに見えるのか
など、本当に細部までこだわりぬいて作ってくださいました。
今回のプロジェクトを自信を持って進められるのも、プロのお二人が私の思いに共感して関わってくれているからです。小堀さん、森さんには本当に感謝です。
アトリエ・エイト 小堀美知恵氏
《着物集めに280枚!強力な仲間が現る!》
私が第一弾の服の展示会の記事をFacebookにあげると、ある方からこんなお話しをいただきました。
「家に眠っている着物を引き取るイベントをしませんか?」
この方は、セミナーや終活ノート販売、遺品整理など、終活事業を展開している「自分図鑑合同会社」の吉田さん。
吉田さんはお仕事で遺品整理を行う際に、「処分するしか方法がない着物」をたくさん見てきたそうです。
「この着物たちを捨てずに済む方法はないものだろうか?」と考えていたところ、私の記事が目に留まったそうです。
代表の吉田健太郎氏
吉田さんはちょうどこのころ、30ほどの団体に対して終活セミナーを行っており、その参加者に対して「身体が不自由な方のための服を作るために、着物を引き取るイベントをしたら持って来てもらえます?」と尋ねてみたところ、多くの人から「持っていくよー」と言っていただいたそうです。
「じゃあイベントをやってみよう!」ということで、私と共同で着物引き取り・買取りイベント【着物つなぐプロジェクト】を開催したところ、なんと参加者18名、計280枚もの着物が集まりました。
お母さんの着物を持って来てくれた女性
集まった着物
もちろん、傷んでいる着物もあるのですべて再利用できるわけではありません。でも、こんなにたくさんあれば、色や柄も選びたい放題です。
これで、「オシャレを楽しんでもらいたい!」という私の夢が、また一歩現実的なものとなりました。
《 写真撮影依頼で意気投合!心優しきプロカメラマン 》
いろんな方の協力があって実現できた着物リメイクオーダーメイド服。
最高の写真でたくさんの人に魅力を感じてもらいたい!
そんな思いで、湖南市で写真店を営んでいる、株式会社リバーズにご依頼に伺いました。
対応してくださった代表の河野さんは、結婚式や七五三など、記念となる写真の撮影を