見せています。これからアジアの文化が世界からもっと注目を集めることになっていくと私は思っています。地理的にも歴史的にもインフラ的にも有利な位置を占めている福岡が世界に向けてのアジア文化の発信の発進基地になるのであろうと私は信じています。 そして福岡発信版『水の駅』公演は時代の要請によるものだと私は思います。
HANARO project より
〇なぜ「沈黙劇」なのか?;余白の美意識
「沈黙劇」は太田省吾さんによって完成された日本ならではの文化や思想が内在している演劇です。この作品には台詞が一切ありません。言葉を捨てた沈黙の中での魂の会話を試みます。沈黙の中で流れる生命の魂と魂が交じり合う瞬間を味わえる作品です。
私たちは日常の生活の中で、友達同士の間でもしくは恋人同士の間でもしくは家族同士の間で、話が通じないこと、心が通じないことをよく経験します。同じ日本語で話し合っているのに意思疎通ができないことがあります。分かってもらうためにより多くの言葉を並べてみるけど、並べれば並べるほど解ってもらえないことが少なからずあります。いいえ、むしろその方が多いかもしれません。21世紀の今、人と人の距離を縮められないのは言葉が乏しいからではないと思います。国と国との距離を縮められないのは情報量が足りないからではないと思います。
発話より沈黙によって、より多くのことを感じたり感じらせたりする時があります。何にも描かれていない水墨画の余白からいろんな世界が見えてくるのと同じでしょう。空にすることによって満ちる、空にするからこそ埋まるのだと思います。沈黙劇『水の駅』を通じて、言語を取り除くことによって可能になる疎通を経験するために、忘れられていた人と人の魂の繋がりの美しさを皆さんと共有するために『水の駅』は上演されます。
▶演出・金世一プロフィール
世 amI主宰。韓国・釜山生まれ。98年、ドンニョック(釜山演劇製作所)創立に参加。
俳優として活動する傍ら、演技指導者として活躍。
03年に日本文化庁の海外芸術家招聘研修員として来日、以降東京を中心に、俳優、演技トレーナーとして活躍中。
東京大学大学院にて演技論を研究。国際演劇祭受賞作品をはじめ、アジア各国の共同制作作品で演出・出演を重ね、一貫して東洋演劇の精神を追求している。
また、福岡と釜山の演劇交流企画「HANARO project」等を通じて日韓の演劇交流活動を活発に続けている。
▶2020年秋に実施した「水の駅」出演者オーディションの様子
【資金の使い道】
ご支援いただきました資金につきまして、下記の通りの運用を想定しています。
・作品の魅力を届けるための関連企画配信費用/500,000円
・公演製作費(総予算900万円)の補填/1,300,000円
・CAMPFIRE様への手数料 /200,000円
【リターンについて】
応援のお気持ちをお寄せいただける方はぜひお願いいたします。
①お気持ちコース 2,000円
リターン不要の方向けのコース。
お礼のメールをお送りいたします。
②気分は関係者!ゲネプロご招待コース 5,000円
9月3日夜に実施するゲネプロ(メディア向け公開、一般非公開)に1名様ご招待します。
お礼のメールをお送りいたします。
③支援付き観劇コース 10,000円
公演に1名様ご招待します。
公演舞台裏のドキュメンタリー映像DVDをお届けいたします。
お礼のメールをお送りいたします。
④アフターも楽しめる支援付き観劇コース 20,000円(限定10名