本を読んでみると、対象年齢によって絵本の特徴が大きく異なることに気づき、発達段階に応じた絵本の目的があり、絵本作りがなされていることが分かりました。
絵本の特徴を調べる中で、ぜひ自分たちでも作ってみたいと思うようになりました。そして、私たちの地元豊岡市、旧一市五町の「豊岡市」「城崎町」「竹野町」「日高町 」「出石町」「但東町」の名物、名所が、豊岡の地場産業である「不思議な豊岡かばん」 から次々に出てくるという『なかみはなにかな?とよおかカバン』という絵本が出来上が りました。
探究Ⅱの学年発表会や『豊高アカデミア』という本校の学習発表会で、私たちの探究的な学習の成果を発表することになりました。ぜひ絵本の読み聞かせを行いたいと近隣の保育園にお願いしてみたところ、コロナ禍ということで残念ながら実現はできませんでした 。
しかし、私たちの作った絵を貼り付けた、手作りの冊子で読み聞かせの様子を先生方や幼稚園教諭をしている母に頼み、録画してもらいました。読み聞かせを通して、より魅力が増した私たちの絵本。そして何より子ども達が絵本を楽しむ反応を見せていただいて、本当に嬉しくなりました。
発表後、大勢の人に「ぜひ実際に絵本にして欲しい」という応援の言葉をいただき、「絵本を地元の保育園、幼稚園、小学校に寄贈してはどうか」という思いに賛同してくれた仲間が集まり、絵本出版プロジェクトが始動しました。
プロジェクトを進めるなかで、たくさんの方にご協力を得ることが出来ました。市役所の環境経済課の方、KDDIの方にご紹介いただき、キャンプファイヤーの方からクラウドファンディングの方法を教えていただきました。
そして、近くの学童施設の方にご協力いただき、念願の読み聞かせも体験できました。「行ったことがある」「そばがおいしそう」などの言葉をはじめ、子ども達の楽しんでくれている様子、生の反応を見ることが出来て、本当にありがたく感じました。
開学したばかりでお忙しい国際観光芸術専門職大学の平田オリザ学長のもとを訪れ、絵本についてアドバイスをいただきました。絵本についての疑問点を指摘してくださり、そのアドバイスの的確さに圧倒されました。ものづくりに携わる方の本気度を感じました。本当にありがとうございました。
授業で作った一冊の絵本を地元の子ども達に届けたい。そんな思いから始まった私たちの取り組みに対して、大勢の方が賛同して下さり、様々なアイデアを一緒に考えて下さいました。こんな風に大人の方達が私たちのために力を尽くしてくださる、絵本を通して社会と繋がっていくような手応えを実感できたことは本当に有り難い経験です。
ぜひ、地元の子ども達に豊岡って素敵なところなんだよと絵本で伝えてあげる機会にしたいと思いますので、ご協力よろしくお願いします。
豊岡ゆかりの方に、また私たちの絵本に興味を持って下さった方にも手に取っていただき、絵本を通して私たちのふるさと豊岡に思いを馳せ、ふるさとの話を子ども達に伝えて頂くひとときとなればありがたいです。
私たちを支援してくださった方々に更なるお願いをさせてください。ぜひ、応援メッセージをお願いします。そして、できるだけ多くの方々に私たちの活動や、私たちの思いを届けるご支援をよろしくお願いします。
ご協力いただいた方々
最初から最後までご指導とご協力いただいた豊岡環境経済課の皆さん、KDDIの皆さん、平田オリザ先生、松永幸代さん、塚本美智子さん、大倉印刷さん、もじゃこ塾さん、クロスプロジェクトの辻さん、豊岡カバン協会の皆さん、豊岡